...責むるに足りない聊(いささ)かの過失でも取返しの付かない意外な致命傷となったのであろう...
内田魯庵 「美妙斎美妙」
...此処へ帰っちゃ来ますまいよ」「それにナオちゃんはさっぱり家へ寄り付かないんで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...何にも気付かないらしく...
豊島与志雄 「古井戸」
...少しも道路の連絡が付かない...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...一人も寄り付かないのは驚いたネ...
野村胡堂 「古銭の謎」
...ちょうど上がり框(かまち)の影になって誰にもちょっと気の付かない辺(あたり)から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...武士の作法にないことだ」「へエ――」平次もそれは氣の付かない事ではなかつたのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...娘のお美代を賣つても追つ付かないから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるっきり見当が付かないのか」「ヘエ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まるで見當も付かないのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夜中に誰も気が付かないようにそっと起き出して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...恰好が付かないね」平次も充分相手が欲しさうでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...気付かないはずはなかった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...どういふことを書いていゝか見当が付かない...
牧野信一 「自己紹介」
...先程から余り落付かないでゐるのに理由をつけるつもりだつた...
牧野信一 「眠い一日」
...さりとて臥(ねた)きりに寝台に縛られていると何か落付かない焦燥が...
宮本百合子 「或る日」
...そちらはきっと当分いろいろ落付かないでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……しかも、そんな大きな事実に二十年もの永い間、気付かないで、コンナ桁外(けたはず)れの研究に黒煙(くろけむり)を立て続けて来た吾輩のアホラシサが、今更にシミジミとわかって来たからサ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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