...國債(こくさい)の整理(せいり)をなし他面(ためん)國民(こくみん)をして現在(げんざい)の我國經濟界(わがくにけいざいかい)の實情(じつじやう)に就(つい)て充分(じうぶん)の自覺(じかく)をなさしめ而(しか)して金(きん)の解禁(かいきん)を決行(けつかう)せんとしたのである...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...君が純眞率直で自己を僞れない人であつた他面に...
太宰治 「知らない人」
...一面には草創の時代に屬すると同時に他面には社會状態が安定を失つて居る爲に...
橘樸 「支那を識るの途」
...ボルツアノとだんだんに固くなつてゆくにつれて僕の理知欲は一面に滿足させられたが他面の宗教的要求を如何にせばやと惑ふ樣になつた...
土田杏村 「風は草木にささやいた」
...他面に於て之を促進する原因であるものは...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...他面社会科学的な科学なのである...
戸坂潤 「辞典」
...だから重ねて云うと、今日唯一の可能な実際方針は、一面に於て民衆牽引勢力によって牽引される民衆に足場を提供することであり、他面に於て、この足場そのものから民衆結合のプログラムを打ち立てることだ...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...他面その時代の共通な特定の歴史的制限をも持っている...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...これら地主的資格の他面では...
服部之総 「志士と経済」
...人間と思想の問題を他面から追求してみたいと考えている...
火野葦平 「花と龍」
...けれども、彼は一面ラヂカリストなると共に、他面、守舊的であつた...
ビョルンステェルネ・ビョルンソン Bjornstjerne Bjornson 宮原晃一郎訳 「鷲の巣」
...他面その家来や奴隷は甚だしく欠乏に悩んでいるものと...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...そのものは僞善が虚榮にほかならぬことを他面から明瞭にするのである...
三木清 「人生論ノート」
...そしてそれは他面...
三木清 「人生論ノート」
...然し他面に於て存在は事實の否定である...
三木清 「歴史哲學」
...他面全く根源的に事實そのものを表出する...
三木清 「歴史哲學」
...他面から考えれば...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...他面いわゆる一国一党の独裁党も...
矢部貞治 「政治学入門」
便利!手書き漢字入力検索