...「他郷に出る」(たきょうにでる):故郷以外の土地へ出ること...
...「他郷の土産」(たきょうのみやげ):自分が住んでいる地域以外で購入したお土産...
...「他郷の空気」(たきょうのくうき):自分が住んでいる地域と違った、異なる場所の気候や雰囲気...
...「他郷出身の人」(たきょうしゅっしんのひと):出身地が自分が住んでいる地域と異なる人...
...「他郷の風習」(たきょうのふうしゅう):自分が住んでいる地域以外での独自の文化や習慣...
...幼少の時より他郷に流寓して...
大町桂月 「月譜」
...それほどの曲者(くせもの)が、他郷に出て、万が一にも演じ損ねるなどという事は無いわけでした...
太宰治 「人間失格」
...(ハ)村中ノ健康者数百人ハ出て他郷に出稼し...
田中正造 「非常歎願書」
...何故(なにゆえ)ともなく他郷(たきょう)という感が激しく胸をついて起こった...
田山花袋 「田舎教師」
...憤(いきどほり)を発して他郷に出て...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...他郷に漂浪してもこの絵だけは捨てずに持って来た...
寺田寅彦 「森の絵」
...他郷に労するといふ相だな‥‥」せん子の掌におかれた天眼鏡は...
林芙美子 「「リラ」の女達」
...廿代に二三年他郷に遊学したほかは...
原民喜 「壊滅の序曲」
...我が薄井の家には昔しより他郷の人と縁を組まず...
樋口一葉 「雪の日」
...知らぬ他郷こそ恋しけれといいけるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...彼れは他郷から帰省した者のように...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...辰男はまるで他郷を見わたしているようで方角も取れなかった...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...神は他郷の人が来て土着するのを悪(にく)んで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...僕はなんだか他郷で故人に逢うような心持がして来た...
森鴎外 「百物語」
...他郷ながら相応の親しみがある...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...自分と違う他郷のものだったと...
横光利一 「旅愁」
...かえって第一にその子女の大多数を他郷の人たらしめねばならない時代となっています...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...――たとえば他郷(たきょう)へ出て功をあげた子が...
吉川英治 「新書太閤記」
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