...「他郷に出る」(たきょうにでる):故郷以外の土地へ出ること...
...「他郷の土産」(たきょうのみやげ):自分が住んでいる地域以外で購入したお土産...
...「他郷の空気」(たきょうのくうき):自分が住んでいる地域と違った、異なる場所の気候や雰囲気...
...「他郷出身の人」(たきょうしゅっしんのひと):出身地が自分が住んでいる地域と異なる人...
...「他郷の風習」(たきょうのふうしゅう):自分が住んでいる地域以外での独自の文化や習慣...
...他郷で全く別の人間として新しい生活を始めたいと考える...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...土地の女を他郷にやらぬようにと...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...その他郷のほうが...
太宰治 「人間失格」
...憤(いきどほり)を発して他郷に出て...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...始めての他郷の空で...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...貧乏鬮(びんぼうくじ)を引当(ひきあ)てた者は、祖先伝来の家屋敷や畑をすてゝ、代地(だいち)と云えば近くて十丁以内にはなく、他郷に出るか、地所が不足では農をよして他に転業しなければならぬ者もあろう...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...丁度、生れた所に半分、他郷に半分、という訳である...
直木三十五 「大阪を歩く」
...わたくしは果してよくケーベル先生やハーン先生のように一生涯他郷に住み晏如(あんじょ)としてその国の土になることができるであろうか...
永井荷風 「西瓜」
...「他郷者(よそもの)」で気心が知れないからであるが...
中村地平 「南方郵信」
...共に他郷の地を踏まんとは...
樋口一葉 「雪の日」
...家をはなれた他郷者を...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...彼れは他郷から歸省した者のやうに...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...僕はなんだか他郷で故人に逢うような心持がして来た...
森鴎外 「百物語」
...他郷ながら相応の親しみがある...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...是が他郷のいまだ信ぜざる者の間に...
柳田国男 「木綿以前の事」
...男をも女をも屋外と他郷との労働に就かしめ...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...他郷(たきょう)に入(い)って争(いさか)いすべからず...
吉川英治 「神州天馬侠」
...恍(こう)として他郷の深山麋熊の林中にあるを忘(わす)る...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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