...「他郷に出る」(たきょうにでる):故郷以外の土地へ出ること...
...「他郷の土産」(たきょうのみやげ):自分が住んでいる地域以外で購入したお土産...
...「他郷の空気」(たきょうのくうき):自分が住んでいる地域と違った、異なる場所の気候や雰囲気...
...「他郷出身の人」(たきょうしゅっしんのひと):出身地が自分が住んでいる地域と異なる人...
...「他郷の風習」(たきょうのふうしゅう):自分が住んでいる地域以外での独自の文化や習慣...
...それは、自分のお道化もその頃にはいよいよぴったり身について来て、人をあざむくのに以前ほどの苦労を必要としなくなっていたからである、と解説してもいいでしょうが、しかし、それよりも、肉親と他人、故郷と他郷、そこには抜くべからざる演技の難易の差が、どのような天才にとっても、たとい神の子のイエスにとっても、存在しているものなのではないでしょうか...
太宰治 「人間失格」
...われも同じく他郷の人! こう思うと...
田山花袋 「田舎教師」
...今はそれさえ他郷の人となってしまった...
田山花袋 「田舎教師」
...一人のある他郷(よそ)の男がやってきて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...されば始めて逢う他郷の暮春と初夏との風景は...
永井荷風 「十六、七のころ」
...今宵(こよい)他郷で久しぶりに...
中里介山 「大菩薩峠」
...直ちに他郷から彼等の同類の強敵が...
中里介山 「大菩薩峠」
...鹿兒島の町はすでに他郷であつた...
林芙美子 「屋久島紀行」
...他郷から入りこんだ者はかならず命を奪うことになっている...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...彼れは他郷から帰省した者のように...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...辰男は全(まる)で他郷を見渡してゐるやうで方角も取れなかつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...この故に弘前の人は他郷の人を排斥する...
森鴎外 「渋江抽斎」
...僕はなんだか他郷で故人に逢うような心持がして来た...
森鴎外 「百物語」
...家族を離れて他郷の漢学塾の先生になった父は...
柳田国男 「故郷七十年」
...少なくとも他郷人の推当(おしあ)てではない...
柳田國男 「地名の研究」
...自分と違う他郷のものだったと...
横光利一 「旅愁」
...「他郷へ逃げれば逃げてもよいお前たちなのに...
吉川英治 「新書太閤記」
...なにも他郷をさまよう必要はあるまい...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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