...「他郷に出る」(たきょうにでる):故郷以外の土地へ出ること...
...「他郷の土産」(たきょうのみやげ):自分が住んでいる地域以外で購入したお土産...
...「他郷の空気」(たきょうのくうき):自分が住んでいる地域と違った、異なる場所の気候や雰囲気...
...「他郷出身の人」(たきょうしゅっしんのひと):出身地が自分が住んでいる地域と異なる人...
...「他郷の風習」(たきょうのふうしゅう):自分が住んでいる地域以外での独自の文化や習慣...
...そのため家を飛び出した長兄は他郷に死し...
犬田卯 「米」
...全く他郷との行通(こうつう)を絶って...
江見水蔭 「壁の眼の怪」
...知らぬ他郷で死ぬよりはと申して...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それは、自分のお道化もその頃にはいよいよぴったり身について来て、人をあざむくのに以前ほどの苦労を必要としなくなっていたからである、と解説してもいいでしょうが、しかし、それよりも、肉親と他人、故郷と他郷、そこには抜くべからざる演技の難易の差が、どのような天才にとっても、たとい神の子のイエスにとっても、存在しているものなのではないでしょうか...
太宰治 「人間失格」
...他郷へ出奔したもの...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...羅は他郷でのたれ死をするのが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「翩翩」
...他郷からきている彼にはそれが判らなかった...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...今はそれさえ他郷の人となってしまった...
田山花袋 「田舎教師」
...他郷にあつて幾十年頭に描いてゐた懷かしい思ひ出の夢は消えて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...他席他郷送客杯の感が深いのみです...
林芙美子 「シベリヤの三等列車」
...我が薄井の家には昔しより他郷の人と縁を組まず...
樋口一葉 「雪の日」
...彼れは他郷から歸省した者のやうに...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...辰男は全(まる)で他郷を見渡してゐるやうで方角も取れなかつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...旅費なしには一日が二日も他郷へ出掛ける無謀な勇氣を彼れは持つてゐなかつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...神は他郷の人が来て土着するのを悪(にく)んで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...自分と違う他郷のものだったと...
横光利一 「旅愁」
...この境遇と他郷にあるかれの心に...
吉川英治 「醤油仏」
...他郷(たきょう)に入(い)って争(いさか)いすべからず...
吉川英治 「神州天馬侠」
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