...逆比例の関係にある二つの物質は、一方の量が多くなると他方の量は少なくなる...
...逆比例のグラフでは、一方が右上がりになると他方は左下がりになる...
...彼の意見は私たちとは「他方」と異なっている...
...政治やビジネスにおいて、一方が支配的な立場にあり、他方は非常に弱い立場にあることを指す...
...一方は光、他方は闇、この戦は精神的、並に肉体的の、あらゆる方面に向って行われる...
W・S・モーゼス William Stainton Moses 浅野和三郎訳 「霊訓」
...他方に於ては、狭い見地から屡々(しばしば)彼のあらゆる活動を判断する、彼自身のもとにある同主義者の理解の欠乏...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...一方に入口ありて、他方に出口あり...
海野十三 「発明小僧」
...之に反して他方の階級のイデオロギーに立てば真理は――主観的利害の意識などに妨げられて――蔽い匿されて了う...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...ただシェーラーに於ては一方歴史は、永劫の回帰としてすら問題となることが出来ず、又他方、生物学的・本能的な諸力も、結局精神的な諸力によって統制されているという点にだけ、両者の間の相違が在るというに過ぎないように見える(第四章を見よ)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...衒学は一方、アカデミーへの押しつけがましい参与であると共に、他方、素人威しを意味する...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...他方に於てこの独立性を今の能動者の名に於て否定するものだからである...
戸坂潤 「科学方法論」
...他方に於て、デカルト・ライプニツの合理主義は、ドイツに於ける啓蒙哲学の組織となり、C・ヴォルフの合理哲学=形而上学の形をとって集成されることになった*...
戸坂潤 「科学論」
...――処で他方クリティシズムについての理論的常識はどうか...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...他方に於ては批評家の問題である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...死せんと欲する者を他方に置く...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一方の端で立てて他方を鼻または口の前に置く...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...他方の足の位置を考えている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...心を一方から他方への容易な推移でもって...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...他方健康や生命を破壊してまでかかる奢侈に必要な物資の生産に従事するものがいるのは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...他方講壇哲学を見捨てた者の多くは...
三木清 「生存理由としての哲学」
...他方に於て歴史的意識によつて規定される關係を通じて主體的事實を表出する...
三木清 「歴史哲學」
...また他方にはこれによって細やかなる心理の濃淡の描写が可能にされる...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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