...他人との接觸は彼に思ひもかけぬ内省と思索と鍛錬との機會を與へる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...その他にも欧米の諸所の大学や学会から種々の栄誉ある賞や称号を授けられた...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その他いろいろな兇器が僕の頭上に降って来た...
海野十三 「海底都市」
...他人行儀を守らなければならぬ...
太宰治 「津軽」
...あるひはもし何か他の更に容易なことを想像し得るならそのことについて判斷するたび毎に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...最後の切札だというのだから我慢する他あるまい...
戸坂潤 「近衛内閣の常識性」
...――新聞紙プロパーの他に多くの補助新聞紙(例えば号外を別として週間朝日・サンデー毎日の類)もあるが之は新聞紙が含む広義の文芸欄(Feuilleton)の延長独立したものに過ぎない...
戸坂潤 「辞典」
...他の子供たちも集まって来ました...
豊島与志雄 「影法師」
...宗教的な信仰であった)――他人が自分よりも多くの幸福を所有するということ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...室は他にもある...
豊島与志雄 「女客一週間」
...他の者は皆形を失つてしまつたのである...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...昼夜二回興行のうち昼の部分はこの大菩薩峠と他に従来の歌舞伎劇が三幕ばかり...
中里介山 「生前身後の事」
...そんな呑気(のんき)なものじゃございません」「忍術は知らぬ他国の敵の陣中へも忍び込む術を教えるのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...随って他人の句をわかることが出来ないものはそのまま素通りしてしまっている...
長谷川伸 「カン」
...ところが僕を見る他国の人間の眼は僕のなかに生き残りの人間しか見てくれなかつた...
原民喜 「鎮魂歌」
...顔の他のところはみんなただ卑劣な謙遜の表情だけを表わしているのに...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...冬子は大ちやんのやうに吾家での自分の仕事を他人に対してはにかむやうな質はなかつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...他人事(ひとごと)でないよろこびを共にする...
吉川英治 「私本太平記」
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