...――わたしの仕事を仕遂げるのには...
芥川龍之介 「藪の中」
...むしろ当然のことを仕遂げる快さに近いものを感じていた...
芥川龍之介 「夢」
...其処で一つのとても仕遂げることの出来さうに思へない大胆な計画を熟慮するのだ...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...蜘蛛がどうしてその仕事を仕遂げるかと云ふ事を知らなかつたら...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...その学者が研究を仕遂げるまでは...
薄田泣菫 「茶話」
...この仕事を仕遂げるために必要であった彼の徹底的な自信はあらゆる困難を凌駕(りょうが)させたように見える...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...そして比較的短い年月の間にこれだけの仕事を仕遂げるだけの活力を持っている人間の...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...こういう事を完全に仕遂げる事はなかなか容易な事ではないが...
寺田寅彦 「歌の口調」
...しかしまた同じ理由によって文字では到底勤まらない役目を映画によって仕遂げることが出来るのである...
寺田寅彦 「教育映画について」
...破天荒の大理論を仕遂げる人が生まれるようである...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...頭が良くなくても根気さえあれば人が一日に一時間ずつ費やして会得(えとく)しまた仕遂げる事を...
寺田寅彦 「雑感」
...外國車に追付かうとする爲にはどうしても右の行程を一ヶ年で仕遂げる必要があると思ひまして...
豊田喜一郎 「月産五百臺が我社の根本方針」
...残忍な兇行を手際(てぎわ)よく仕遂げる方便に供せられながら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...世間はどうも判官三郎を買い被(かぶ)って神出鬼没の怪盗で人間以上の事を仕遂げるように信じて居るのは...
野村胡堂 「古城の真昼」
...なぜなら彼は、独得の流儀で、この世に多くの際立ったことを仕遂げたい欲望と、仕遂げる力とを、心の中に感じたからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...一たびやり掛けた事はいかな難件をも仕遂げるが面白いと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...おそらくは仕遂げることができるだろう」「話しは終った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しかし――一人になってもおれはこの冬までに最後の工事を仕遂げると与右衛門は云うのだった...
吉川英治 「鬼」
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