...親の仕送りで暮している下宿住いであったし...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...絞つて少し仕送りしてくれるといいんですがね――今のところ...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...月々の暮しに困らぬ小額の金を仕送りしてゐるといふやうな状態なのである...
太宰治 「お伽草紙」
...女の親元からの仕送りで生活していたのです...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...月々家へ仕送りもしているのよ...
徳田秋声 「縮図」
...京子は田舎の家へ仕送りをしなければならぬ身であるが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...しかし夫の仕送りがとぎれて...
夏目漱石 「三四郎」
...親に仕送りをする八五郎の方がどんなに可愛らしいか解らない」「親分」「心配するな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...母のない家へも仕送りは断っていない...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...恩田からの仕送りが續かないで...
林芙美子 「暗い花」
...国への仕送りも出来ないし...
林芙美子 「新版 放浪記」
...仲々田舎へ仕送りつて出来やアしないのに...
林芙美子 「瀑布」
...どうぞ」「君に仕送りをしているのを...
久生十蘭 「あなたも私も」
...仕送りも偉ぶって行ったわけじゃない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...月々の仕送りを止めるなんて云つてゐるさうだから...
正宗白鳥 「孫だち」
...生活費などはこまごまと行き届いた仕送りを大将はしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...父が病身なので仕送りをしている...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...おたねは仕送りがあるのだから中学だけはやらせたいと云った...
山本周五郎 「季節のない街」
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