...トマトや南瓜の苗を仕立てるための苗代ごしらえをしていた...
犬田卯 「瘤」
...果樹の苗を仕立てるときに...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...安左衛門は商人に仕立てる積りで預かった子を娘の守(も)りにしてしまっては国元の親たちに済まぬという心づかいもあったらしいが丁稚一人の将来よりも春琴の機嫌を取る方が大切であったし佐助自身もそれを望んでいる以上...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...ああ云うものを単衣(ひとえ)に仕立てることがポツポツ流行(はや)って来ましたけれども...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一つ女の職人を仕立てるのも面白かろうと引き受けてくれた...
徳田秋声 「縮図」
...厳格な堅気風に仕立てることは...
徳田秋声 「チビの魂」
...絹物や袴を仕立てることの出来る唯一人の女として...
豊島与志雄 「秋の幻」
...日常生活に於ても母は私を後継者に仕立てるため...
豊島与志雄 「新妻の手記」
...無邪気と呼ばるる大なる無知と戦わんためにいかに多くの知識が必要であることか!修道院ほど若き娘を熱情に仕立てるものはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...孝吉を一人前の醫者に仕立てることばかり樂しみにしてゐる樣子だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わざ/\名も知れない雜草を植ゑて仕立てる者があるでせうか」「――」平次は八五郎の指さすあたりを覗きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...先代孫右衞門に頼んで堅氣の商人に仕立てる積りの年季奉公です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その川舟を仕立てる場所に門島というところがある...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...新しいものを仕立てる裁縫師との截然たる懸隔をその伎倆に示したものと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...彼女を梟なんか可愛がって飼ってるようなお嬢さんに仕立てるんだったなあ!』『あら...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...もともとそんな時間はづれにいわし船を仕立てることになつた...
三好達治 「海辺の窓」
...極上等の緑茶で仕立てる...
矢田津世子 「茶粥の記」
...吉をどのような人間に仕立てるかということについて...
横光利一 「笑われた子」
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