...十円は母からことずかって兄貴と自分の野良着に仕立てる紺木綿を買う予定のもの...
犬田卯 「錦紗」
...女優に仕立てるには年が行き過ぎているし...
岩野泡鳴 「耽溺」
...果樹の苗を仕立てるときに...
丘浅次郎 「民種改善学の実際価値」
...ああ云うものを単衣(ひとえ)に仕立てることがポツポツ流行(はや)って来ましたけれども...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一つ女の職人を仕立てるのも面白かろうと引き受けてくれた...
徳田秋声 「縮図」
...併し勿論就職難は学生をいつもこのように無気力な学生に仕立てるとは限らなかった...
戸坂潤 「学生の技能と勤労大衆」
...彼等を検閲官に仕立てるのは彼等自身ではなくて彼等が共有するイデオロギーなのである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...野の仕事に忙しい人達の労働の後の身体を纒う着物を仕立てるのが...
豊島与志雄 「秋の幻」
...絹物や袴を仕立てることの出来る唯一人の女として...
豊島与志雄 「秋の幻」
...無邪気と呼ばるる大なる無知と戦わんためにいかに多くの知識が必要であることか!修道院ほど若き娘を熱情に仕立てるものはない...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二条(にじょう)から半時(はんとき)ごとに花時を空(あだ)にするなと仕立てる汽車が...
夏目漱石 「虞美人草」
...洋服も寸法を見計らって大丸(だいまる)へ注文してくれ……」「近頃は大丸でも洋服を仕立てるのかい」「なあに...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...天才少女少年に仕立てる術を心得ていたのである...
野村胡堂 「楽聖物語」
...極上等の緑茶で仕立てる...
矢田津世子 「茶粥の記」
...人を社會人に仕立てる適切な期間だつたやうに私には考へられる...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...ぼくのことを孝行者みたいに仕立てるだけのことなのではないかと...
山之口貘 「野宿」
...吉をどのような人間に仕立てるかということについて...
横光利一 「笑われた子」
...倹約な巴里(パリイ)の女が外見は派手であり乍(なが)ら粗末な質(しつ)の物を巧(たくみ)に仕立てるのと異(ちが)つて...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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