...出獄する時分に著る著物を至急仕立てて送らうかと相談したり...
高濱虚子 「續俳諧師」
...国内一の銅山王に仕立て上げたような人は...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...ロンドンで仕立ておろしのズボンには方々に穴があいて...
辻村伊助 「登山の朝」
...はや仕立てられた客車に乗込んで定めの室に席を占めた...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...臨時急行列車を仕立てようとならば仕立ててもよい...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...母親がなくては新しい服も仕立ててもらえないだろうと...
永井隆 「この子を残して」
...その毛唐さんを御数寄屋(おすきや)さんかなにかの隠れ遊びに仕立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...身代りの僞首(にせくび)に仕立てたのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地上の罪悪がどんなに汚いかも知らずにそれを許してくれるあの天使だ」社交界は今や彼のものだった! 既に仕立て屋は呼び出され...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...薄ぐらい大鞴(ふいご)仕立ての炉のそばで棟梁手伝いのさしずで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...日常の衣服を仕立て家計の出納(すいとう)を帳簿に記して勘定の出来るまでは随分易(やす)きことに非ず...
福沢諭吉 「新女大学」
...さうでないにしても――いや僕にだつて自分の身に合せて仕立てられたものなら...
牧野信一 「籔のほとり」
...でたらめに人情ばなしを講談らしく仕立て直してお茶を濁さうと...
正岡容 「落語家温泉録」
...ところが『ウルフ号』は一万八千噸もある客船を補助巡洋艦に仕立てたんだから...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...そうしたふうにだれと結婚をするかと世間に興味を持たせる娘に仕立てそこねたのがくやしいのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...あらかじめこれら定連の席には別仕立ての座蒲団がずらり...
山本笑月 「明治世相百話」
...輿(こし)を仕立て...
吉川英治 「私本太平記」
...その白羽の矢の立った娘を芝居のはねた後で「聖ツェツィリヤのごとき無垢な容子(ようす)に」仕立てよという命令が...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索