...誰でもその註文に応ずるように仕立ててあるんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...いきな仕立てのダブルブレストの新しい服を着て...
江戸川乱歩 「影男」
...僕はやうやく碧童の持つてゐる鬼趣圖が駒込9・12・21の消印(大正)で送られてゐた奉書の手紙を卷書に仕立ててゐたのだとはつきり氣づいた次第であつたが...
小穴隆一 「二つの繪」
...出獄する時分に著る著物を至急仕立てて送らうかと相談したり...
高濱虚子 「續俳諧師」
...オスチアの港から仕立てました船は巨船六隻でありまして...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...とむらいの行列を仕立ててテムズ河畔を進んだとき...
谷譲次 「踊る地平線」
...その品物が着物に仕立てゝ役立つか何うかは問題ではなかつた...
徳田秋聲 「余震の一夜」
...印度人に仕立てて当りを取ったペテンとは違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...どこまでも序・破・急の原則が演出を一つの完全な表現として仕立て上げねばならぬからである...
野上豊一郎 「演出」
...きりっとした仕立ての上着を何回となく引っ張り...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...癒つて兄様(にいさん)のお袴(はかま)を仕立て上げまする...
樋口一葉 「うつせみ」
...つまり真正面から自分の仕立てた外套を眺めたものである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...仔羊皮の縁(へり)をつけて鎗騎兵型に仕立てた帽子に...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...この劇を仕立てました...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...迎への馬車がK駅迄は仕立てられてゐたのに――と思ひながら...
牧野信一 「ピエル・フオン訪問記」
...合羽(かっぱ)や脚絆(きゃはん)の急仕立て...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...こんなのを一反(いったん)仕立てて...
吉川英治 「春の雁」
...きっといい武士に仕立ててやる」「だって……」「だってなんだ」「…………」「はっきりいえ」「おじさんは……」「うむ」「でも」「焦(じ)れったい奴...
吉川英治 「宮本武蔵」
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