...舟を仕立てているのに遇(あ)った...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...中隊内の他のどの班の新兵にも負けない模範的の兵士に仕立てようと云ふ希望をもつてゐた...
新井紀一 「怒れる高村軍曹」
...人間を私の所謂(いわゆる)専門家に仕立て上げないことなど...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...仕立て賃をかけますから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...徒党というものは時々その古い侮辱的な綽名(あだな)を仕立て直してゆく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...オーバーに至るまで妻がこつこつ丹念に仕立てたものだった...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...別仕立ての早駕籠を命じたつもりで...
中里介山 「大菩薩峠」
...「町駕籠のように仕立てて来ましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先代孫右衞門に頼んで堅氣の商人に仕立てる積りの年季奉公です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身代りの僞首(にせくび)に仕立てたのですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...仕立て屋とは、死を招きかねない敵か、あるいは請求書を受け取ることと引き換えに得られる友人か、そのどちらかなのだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...二頭立の蓙掛馬車でも仕立てて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...あそこまで行けば引き返すにしても駕籠が仕立てられるから……」これらの径々では馬の背も借りられぬ病人のためには今だに昔ながらの山駕籠が唯一のものだつた...
牧野信一 「剥製」
...各自(てんで)に好きな仕立ての着物を着て...
夢野久作 「白髪小僧」
...早速に早馬を仕立てさせ...
吉川英治 「三国志」
...大急ぎで仕立てい」「へ...
吉川英治 「松のや露八」
...その縫物もお杉の旅着の仕立て直しだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――わしを一つせいぜい毅々しい男前に仕立てて褒美の小判十枚を持って帰るがよい...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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