...未荘の仕来りとして誰でもちょっと目覚ましい人物を見出した時...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...今までの仕来りで...
大下宇陀児 「乱歩分析」
...古く泥(なず)んだ仕来りによって...
本庄陸男 「石狩川」
...三百年の仕来りといえども時が来れば余りに脆(もろ)くくずれるものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...これまでの仕来りから夫人の身のまわりのことはおしもが勤めることになっているので日に何度となく顔を合せる...
矢田津世子 「女心拾遺」
...おっ母さんの物腰には大むらの仲居をしていた頃の仕来りがぬけない...
矢田津世子 「神楽坂」
...賃仕事に追われがちだった内儀さんの指さきが今もその仕来りからお針が離せないのである...
矢田津世子 「神楽坂」
...こんな仕来りが老いるにつれて嵩じてくる...
矢田津世子 「神楽坂」
...誰れにも会わぬ仕来りであった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...父の身のまわりのことは紀久子がその代りをつとめるのが仕来りになっている...
矢田津世子 「父」
...すると活版所は昔からの仕来りで...
柳田国男 「故郷七十年」
...久しい仕来りの反映に過ぎなかったかも知れぬが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...十干十二支(じっかんじゅうにし)の組合わせを以て日を算(かぞ)える仕来りをもっているが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...また他の地方では厳重に古い仕来りを守っているというものが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...九九 年籠り除夜には睡(ねむ)らぬという仕来りがあるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...是ほどにもまず以前の仕来りを忘れてしまっているのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...毀(こわ)れて残っている古い仕来りには...
柳田国男 「木綿以前の事」
...後(のち)には仕来りを守る者が無くなり...
柳田国男 「木綿以前の事」
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