...未荘の仕来りとして誰でもちょっと目覚ましい人物を見出した時...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...その一種は昔からの仕来りで人を食っても構わないと思っている者で...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...それが仕来りなんで」そう言われると一句もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宗教興隆と称して百姓ども仕来りの古儀旧式を撲滅せんとしたが...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...そういうような便宜な習慣とでも云える仕来りのために...
宮本百合子 「くちなし」
...だから昔の殿様の家の仕来りがあるでしょう...
宮本百合子 「幸福の建設」
...おっ母さんの物腰には大むらの仲居をしていた頃の仕来りがぬけない...
矢田津世子 「神楽坂」
...賃仕事に追われがちだった内儀さんの指さきが今もその仕来りからお針が離せないのである...
矢田津世子 「神楽坂」
...こんな仕来りが老いるにつれて嵩じてくる...
矢田津世子 「神楽坂」
...誰れにも会わぬ仕来りであった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...父の身のまわりのことは紀久子がその代りをつとめるのが仕来りになっている...
矢田津世子 「父」
...少しずつ今までの仕来りを改める傾きが大きかったのではないかと思う...
柳田国男 「年中行事覚書」
...私たちはこれを仏教以前からの古い仕来りと思っているのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...久しい仕来りの反映に過ぎなかったかも知れぬが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...盆の間だけ消さぬようにするという仕来りには意味が深く...
柳田国男 「年中行事覚書」
...およびこれに伴なう家々の仕来り如何...
柳田国男 「年中行事覚書」
...毀(こわ)れて残っている古い仕来りには...
柳田国男 「木綿以前の事」
...後(のち)には仕来りを守る者が無くなり...
柳田国男 「木綿以前の事」
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