...仕方がないので、後にはポケットにカードを入れて置いて、一々の用事を書きつけたそうである...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...仕方がないから辛抱するさ...
石川啄木 「漂泊」
...それでどうしても素直でない自分が忌々(いまいま)しくて仕方がないのです...
伊藤野枝 「書簡 大杉栄宛」
...気もちがわるくて仕方がないよ」そういっているとき...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...こゝまで来たらもう仕方がない...
種田山頭火 「行乞記」
...殘念さうに遠くの水の上をゆく船の影を追うて眺めたが仕方がない...
近松秋江 「湖光島影」
...「仕方がない」八郎太は...
直木三十五 「南国太平記」
...保護者のある女は仕方がない」二人がしきりに保護者呼ばわりをして...
中里介山 「大菩薩峠」
...その妻子のことだけが心残りになって仕方がないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...夫が自分の勝手で座敷牢(ざしきろう)へ入っているのだから仕方がない位に考えて...
夏目漱石 「道草」
...「あれじゃ仕方がない...
夏目漱石 「道草」
...仕方がないから、おさの姐(ねえ)さんと一緒に、庵寺の隣の茶店の離れを借りて、休んでおりましたよ」理八は額をツルリと撫で上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...君方(きみがた)が持つたところで仕方がない...
長谷川時雨 「日本橋あたり」
...三圓も四圓も出して湯豆腐を食べさせられるに至つてはあきれてしまうより仕方がない...
林芙美子 「大島行」
...嫁(よめ)の千穂子が不憫で可愛(かわい)くて仕方がないのであった...
林芙美子 「河沙魚」
...もう世の中へ帰ったって仕方がないから...
柳田国男 「故郷七十年」
...まさか、みんなそう云うわけでもないだろう?」「お金なんか沢山出さなくたって、女優はめいめいで稼ぐからいいと、会社じゃそう思っているんだもの、お話にならない」「馬鹿だなあ」「役者が、馬鹿なのよ」「じゃあ、なんだって、そんな馬鹿なものになったんだい?」「それぁ、仕方がないわ...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
...これではどうにも仕方がない...
和辻哲郎 「夢」
便利!手書き漢字入力検索