...ほんとうにあなたがいらっしゃるのでおじさんはお仕合わせですわ...
有島武郎 「或る女」
...……おゝおゝ貞世! お前はほんとに仕合わせな子だねえ...
有島武郎 「或る女」
...一筋に思うその心が君を不仕合わせにするのだ...
伊藤左千夫 「廃める」
...こんな仕合わせな死に方ができようとは...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...誰しも眼が潰(つぶ)れることは不仕合わせだと思うであろうが自分は盲目になってからそう云う感情を味わったことがないむしろ反対にこの世が極楽浄土(じょうど)にでもなったように思われお師匠様とただ二人生きながら蓮(はす)の台(うてな)の上に住んでいるような心地がした...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...むしろ彼と会話を開かない方が仕合わせであったどころか...
ディッケンズ Charles Dickens 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...不仕合わせな青年でさ……」『いや...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...あなたは不仕合わせな人ですね...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...不仕合わせだっただけなの...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...みんな仕合わせだとも限らないわ」彼女は相変わらずぞんざいな早口で...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...仕合わせにも彼はそのことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「ありがたい仕合わせだ! 七フランばかりでどうしろというんだい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ああ私ほんとに仕合わせだこと! 悪いことももう済んでしまったのね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不幸な嫁入り先から戻って来てそのような暮しをしている岡本から見ればふき子も陽子も仕合わせすぎて腹立たしい事もあろう...
宮本百合子 「明るい海浜」
...私はいろいろの点で仕合わせです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...昨今の私は仕合わせに自分のプラスの面をかぞえないといられないように貧弱でもないから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこは仕合わせな例外としての一つの力を保っていたものが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...有難き仕合わせ……」大目付と淵老人が平伏したに連れて...
夢野久作 「名君忠之」
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