...――私にとっては尚一そう仕合わせであった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...そこへ持ってきてお遊さんがひまな体でござりましたからおしずさんは月のうち半分ぐらいは粥川の方へとまりに行っているというようなぐあいでどっちの家の娘だか分らないようにしておりましたので自然お遊さんの出る幕が多かったのでござりますがそれが父にはねがってもない仕合わせだったのでござります...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...僕とこよりも一つ不仕合わせや...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...唄をきようにうたうことが出来ますものは此のうえもなく仕合わせかとぞんじます...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...不仕合わせな青年でさ……」『いや...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...ただ仕合わせにも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私はいつも仕合わせでいます...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...空飛ぶ一羽の小さな燕(つばめ)よりもなお不仕合わせなコゼットは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私どもはそれほど不仕合わせなので...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...不仕合わせな一家の父親に二十万フランぐらいは出してくれてもよさそうなもんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...実の母親のもとにいるよりも養母のもとにいる方が仕合わせだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かえって仕合わせというものだ! この子にアンモニアを嗅(か)がせたりやたらに薬を飲ませたりしても...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それは仕合わせな思いであった...
中村地平 「霧の蕃社」
...それは大した仕合わせでなければなりません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここには仕合わせと王様と私より他に聞いているものは御座いませぬ...
夢野久作 「白髪小僧」
...有難き仕合わせ……」大目付と淵老人が平伏したに連れて...
夢野久作 「名君忠之」
...女房の金蓮もほんに気だてのいい女でね」「そりゃお仕合わせだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...仕合わせになりたいかな?』――そりゃパパ...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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