...いつでもあの男の仕合せのために...
芥川龍之介 「報恩記」
...そして名高い前大統領に一夜の宿を貸す事の出来た自分の仕合せを心から喜んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...何が仕合せもクソもあったものか……今考えてみると...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それこそほんとうに仕合せなんだがなあ...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...雪子が仕合せになれなくはないか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ところが不仕合せにも二年目は天候は好い方ではなかった...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...うちの屋根の下にいる人は仕合せだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...今日も店に人の居なかったのを却(かえ)って仕合せに声もかけずに通り過ぎた...
寺田寅彦 「イタリア人」
...あなたにとって仕合せなわけでした...
豊島与志雄 「未亡人」
...御有難い仕合せで」南玉は...
直木三十五 「南国太平記」
...それを振り切って行くくらいなんだから仕合せ者だよ」美人連はこんなことを言って米友を口惜(くや)しがらせました...
中里介山 「大菩薩峠」
...――地極の聖女はわが目にはいと聖なれば!レ・シダリーズわれらが恋の女たちは何処に行つたか?彼女たちは墓場だ!黄泉(よみ)の郷(くに)では彼女たちはもつと仕合せだ!彼女たちは諸天使の近くにゐる...
中原中也 「ヂェラルド・ド・ネルヴァル」
...お延は好い所へ嫁に行って仕合せだ...
夏目漱石 「明暗」
...有難い仕合せで」「あの晩...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さう仕合せなんぢやないね...
正宗白鳥 「母と子」
...けれども、仕合せな事に、彼れの身体の方は段々と盛り返して行った...
松永延造 「ラ氏の笛」
...この世の仕合せを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...妹の仕合せをこころからよろこぶほかに...
山本周五郎 「菊屋敷」
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