...ニニイさえ僕よりは仕合せだよ...
芥川龍之介 「彼 第二」
...すると一人は「難有(ありがた)い仕合せ...
芥川龍之介 「三右衛門の罪」
...尊徳ほど貧家に生まれなかつたことを不仕合せの一つにさへ考へてゐた...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...まだ仕合せだったのですよ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「家に私ひとりだけで仕合せですわ...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「帽子箱の話」
...いい御家来衆ばかりあつて仕合せだ...
太宰治 「右大臣実朝」
...お前ほど仕合せな奴は無い...
太宰治 「冬の花火」
...かれはさうした不仕合せな娘の涙がそのまゝその身に迫つて来るのを何うすることも出来なかつた...
田山録弥 「波の音」
...あなたは仕合せですよ...
豊島与志雄 「二つの途」
...どうかこの上ともお仕合せにお暮しなさるようにと...
中里介山 「大菩薩峠」
...僕の体面上まだ仕合せであった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...桂月が勧めなくっても金さえあればやるかも知れない」「なくって仕合せだわ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お合せ下されば仕合せに存じます」物馴れた調子で斯う言うのは...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...踵(かかと)でなくて仕合せだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お初は一向にこの心を汲まずおっ母さんの仕合せなぞどうでもいい...
矢田津世子 「神楽坂」
...きっと仕合せにしてやれると思うんです」「そう云いきってもいいのか」「あにきに訊いて下さい...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...不幸が却(かえ)って仕合せになったともいえるわ」「これからの事って...
山本周五郎 「風流太平記」
...「お仕合せね、その方」と妻女は云った、「お茶を替えましょう、菓子をお摘まみなさいましな」まもなく玄四郎はいとまを告げた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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