...私は貴方を天国にゐる神様より仕合せにしてあげます...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...仕合せとまだ売りつけられない...
芥川龍之介 「路上」
...そら今ではあんなに仕合せをしてる...
伊藤左千夫 「姪子」
...死んだ奴は仕合せさ...
太宰治 「風の便り」
...深田氏訪問以上の仕合せを考案しているいとまがなかった...
太宰治 「狂言の神」
...この仕合せをわしひとりで受けると果報負けがして死ぬかも知れませんので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...不仕合せな人は、他人からかばわれ同情されると、うれしいよりは、いっそうわが身がつらく不仕合せに思われて来るものである...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ちっとでも仕合せにして呉れた男が...
太宰治 「火の鳥」
...もしそのことが一般世人のためになれば仕合せというものだ...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...「こんなところにいる牛は随分仕合せですね」というと...
中谷宇吉郎 「由布院行」
...決して子供のために仕合せだとは限らない...
中谷宇吉郎 「私の履歴書」
...この娘の仕合せです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お杉を仕合せにしてやろうと思い始めた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...――そしてどうかこれからは仕合せであるように...
山本周五郎 「落ち梅記」
...……私はきっとお孝を仕合せにします」彼は腕で眼を掩(おお)った...
山本周五郎 「寒橋」
...「早く良縁を得て仕合せになるように」と繰返しそのうしろ姿に向かって祈った...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あの人を仕合せにしてやるのが本当じゃあねえでしょうか」康二郎はまた振向いた...
山本周五郎 「ひとでなし」
...まるで嘘のように愚鈍なところがあるのを知っているか」「人の見かたにはいろいろあるよ」「そう安心していられれば仕合せだ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
便利!手書き漢字入力検索