...園が不断から言葉少なで遠慮がちな男だとは知っていたけれども...
有島武郎 「星座」
...Eが不断から云ひ馴らしてゐる『牢屋』と云ふ感を其のまゝ現はしてゐるとしか見えなかつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...それに此の子が不断から親爺つ子なものですから...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...この事は私も不断から...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あんなに不断から用心していながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一体不断から病人らしい静かにしている女ですから」すると若奴も傍から...
近松秋江 「霜凍る宵」
...不断から仲のわるい染福のことなので...
徳田秋声 「縮図」
...不断から銀子に好感をもっていた医師は容易に匙(さじ)を投げず...
徳田秋声 「縮図」
...不断から尊敬している先生でないような気がした...
夏目漱石 「こころ」
...あなたは不断から私を馬鹿にして御出(おいで)なさる...
夏目漱石 「それから」
...代助は不断からなるべく父を避けて会わない様にしていた...
夏目漱石 「それから」
...不断から軽蔑(けいべつ)していた姉に対して多少極(きま)りの悪い思をしなければならなかった...
夏目漱石 「道草」
...貴夫が不断からそんな僻(ひが)んだ眼で他(ひと)を見ていらっしゃるから……」細君の瞼(まぶた)から涙がぽたぽた落ちた...
夏目漱石 「道草」
...不断からの疑念が...
夏目漱石 「明暗」
...不断から一貫して傍(はた)の人の眼に着く彼女の性格に結びつけて考えると...
夏目漱石 「明暗」
...不断から手癖の悪い娘で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不断から長者丸の村越の用心棒が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不断から自慢に思って...
森鴎外 「雁」
便利!手書き漢字入力検索