...Eが不断から云ひ馴らしてゐる『牢屋』と云ふ感を其のまゝ現はしてゐるとしか見えなかつた...
伊藤野枝 「監獄挿話 面会人控所」
...そして私は不断から書類の決裁が決して早い方ではない...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あんなに不断から用心していながら...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...その代り彼は不断からいかなる場合に処しても困らないだけの肉体の力を養っていた...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...風呂にはちょうど本家の寿々千代の愛子も来ていて不断から仲良くしている彼女の口から...
徳田秋声 「縮図」
...不断から銀子に好感をもっていた医師は容易に匙(さじ)を投げず...
徳田秋声 「縮図」
...また不断から用意して...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...不断から尊敬している先生でないような気がした...
夏目漱石 「こころ」
...あなたは不断から私を馬鹿にして御出(おいで)なさる...
夏目漱石 「それから」
...代助は不断からなるべく父を避けて会わない様にしていた...
夏目漱石 「それから」
...不断から軽蔑(けいべつ)していた姉に対して多少極(きま)りの悪い思をしなければならなかった...
夏目漱石 「道草」
...不断からの疑念が...
夏目漱石 「明暗」
...二人の心持を解けない謎(なぞ)のように不断から見つめていた...
夏目漱石 「明暗」
...不断から派手過(はです)ぎる女としてお延を多少悪く見ていたお秀は...
夏目漱石 「明暗」
...不断から手癖の悪い娘で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不断から食の強い児で年や体のわりに大食した上に時々は見っともない様な内所事をして食べるので私が来る前頃胃拡張になって居た...
宮本百合子 「悲しめる心」
...不断から自慢に思って...
森鴎外 「雁」
...不断から透明な頭がいよいよ透明になつて来る...
森鴎外 「魔睡」
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