...総じてこの度の大変はやむを得ぬ仕儀とは申しながら...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...仕儀によっては黙ってはいないからという腹を...
有島武郎 「或る女」
...ファニーもその場の仕儀で軽く頭を下げたものだから...
有島武郎 「フランセスの顔」
...只今諄々(じゆん/\)と申した樣な仕儀になり...
石川啄木 「雲は天才である」
...女中が、茶を持って入って、百城も、すすめるので、座蒲団へ坐ると「その節、綱手殿のことを、一言」「はい」「実は――過ちながら、某が、手にかけたと――まず、同様の仕儀にて、お果てになり申しました」七瀬は、膝へ手を置いて、少し蒼白めた顔をして、黙っていた...
直木三十五 「南国太平記」
...それが思うようにゆかないからこの仕儀...
中里介山 「大菩薩峠」
...今(いま)ぢや本當(ほんたう)に一文(もん)なし同然(どうぜん)な仕儀(しぎ)でゐるんですよ...
夏目漱石 「門」
...最早(もはや)一分も猶予(ゆうよ)が出来ぬ仕儀(しぎ)となったから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...道に迷ってこの仕儀...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...「御領主金森少輔殿多年の悪政は眼に余る仕儀で御座るぞ...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...何も連中は体裁をつくる仕儀ばかりぢやなくつて...
牧野信一 「鬼涙村」
...それこそ架空のまゝにお伽噺の中で結末をつけたと同様な仕儀に立至つてゐるらしく思はれました...
牧野信一 「船の中の鼠」
...御遠慮申さねばならぬおん仕儀――この分にては...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おそらく妻君のばつのよくない仕儀について何も知らなかったのだろう...
宮本百合子 「「うどんくい」」
...そっちがこの仕儀に到ったので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...同家の女中五人にまず排斥運動を受けるという仕儀になった...
柳田国男 「故郷七十年」
...仕儀はかようなわけでおざった」――少年時...
吉川英治 「私本太平記」
...お気の毒な仕儀でござるが」云い難(にく)そうな口吻(くちぶり)で...
吉川英治 「源頼朝」
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