...しかし或作品を仕上げる上には度(たび)たび僕等を...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...十号ぐらいの人物を仕上げるためにモデルを一人雇うことにした...
芥川龍之介 「夢」
...かなりな量の仕事を仕上げるらしいが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...吾々人間を若い時の扱ひや教養でさういふ風に仕上げる事が出来るだらうか? 人間を扱ひや教養で王にしたり百姓にしたりする事は出来ない...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...漸(やつ)と仕上げるなんて...
薄田泣菫 「茶話」
...いざとなれば平日の二倍も三倍もの仕事を無事に仕上げることが出来るという者がある...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...仕上師の方に渡すと奇麗に仕上げる...
高村光太郎 「回想録」
...もっと大きな文章家に仕上げる事が出来るのです...
太宰治 「千代女」
...洋行する迄に全部仕上げるのだと云って一日も休まず仕事部屋に通い...
谷崎潤一郎 「細雪」
...光沢があって堅実な紙に仕上げる事は出来るはずである...
寺田寅彦 「浅草紙」
...之を科学的方法的に仕上げることになる...
戸坂潤 「科学論」
...その結合を仕上げるために...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...これを仕上げるのに造物主は大して苦心も払わず...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...晩迄に二十枚は仕上げる積(つもり)の所を...
二葉亭四迷 「平凡」
...それを藝術品に仕上げるのは六ヶしい...
正宗白鳥 「素材」
...源氏は姫君を完全な女性に仕上げることに一所懸命であった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...手ばやく仕上げるのがよいということになったろうと思う...
柳田国男 「母の手毬歌」
...それでも梅雨にかかるまえには仕上げることができた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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