...しかし或作品を仕上げる上には度(たび)たび僕等を...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...十号ぐらいの人物を仕上げるためにモデルを一人雇うことにした...
芥川龍之介 「夢」
...作者が一句を仕上げる上の多年の修練...
高浜虚子 「俳句への道」
...椋(むく)の葉で手触りのないように仕上げるのである...
高村光太郎 「回想録」
...構成は更にそれを立派な一軒の家に仕上げる行為である...
田山録弥 「小説新論」
...そりゃ天使にだって仕上げることがお出来だった筈よ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...自身の苦い経験から割り出して抱えはすべて仕込みから仕上げることに方針を決めてしまい...
徳田秋声 「縮図」
...之をそのまま科学的に仕上げることは不適当だから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...田畠(でんぱた)に仕上げるのと同じことです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お祖父様のように仕上げるのが一つ間違って...
中里介山 「大菩薩峠」
...太初(たいしょ)元年にようやくこれを仕上げると...
中島敦 「李陵」
...「何を仕上げるのだらう――」パリにゐる日本人の絵描きは...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...願書をいつか仕上げるというようなことはできない相談だ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...何時これを仕上げるだけの時間があつたのです? これには相當時間も必要なら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...彼等を立派な歴史家に仕上げるにあづかつて力があつた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...それを仕上げるのが富山で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...三尺ぐらいな坐像に仕上げるつもりらしい...
吉川英治 「親鸞」
...型どおりの「軍人風」に仕上げる必要があった...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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