...実は「善く見る目」と「感じ易い心」とだけに仕上げることの出来る小説である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...この企図を細密に仕上げることはけだしカントの任ではなかったのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...作者が一句を仕上げる上の多年の修練...
高浜虚子 「俳句への道」
...いずれも研(と)いで下地(したじ)を仕上げるもの...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...仕上師の方に渡すと奇麗に仕上げる...
高村光太郎 「回想録」
...もっと大きな文章家に仕上げる事が出来るのです...
太宰治 「千代女」
...自身の苦い経験から割り出して抱えはすべて仕込みから仕上げることに方針を決めてしまい...
徳田秋声 「縮図」
...その結合を仕上げるために...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...何時これを仕上げるだけの時間があつたのです? これには相當時間も必要なら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...ほかのブツを仕上げる」「奴が来る...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...最善の方法で恋物語を仕上げるつもりでした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それを藝術品に仕上げるのは六ヶしい...
正宗白鳥 「素材」
...進歩した熟練と機械とは同数の人手をもってこれを非常により多量の製品に仕上げることも出来...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...仕上げるからには大いに奮発いたしましょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それを仕上げるのが富山で...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...私はその原稿もかならず下宿で仕上げることにしていた...
山川方夫 「愛のごとく」
...一日一合のお酒でも上げられるような良い跡取り息子に仕上げることだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...道元はその道得を純論理的なものに仕上げる要求は持たなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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