...――王朝時代に背景を求めた或短篇を仕上げる為に必要だつたのに違ひなかつた...
芥川龍之介 「或阿呆の一生」
...実は「善く見る目」と「感じ易い心」とだけに仕上げることの出来る小説である...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...もっと早く仕上げる筈が...
上村松園 「画道と女性」
...か程まで巧みな殺人者に仕上げることは不可能だと考えているかも知れない...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...漸(やつ)と仕上げるなんて...
薄田泣菫 「茶話」
...普通に仕上げるのと「本仕上げ」というのとあって...
高村光太郎 「回想録」
...仕上師の方に渡すと奇麗に仕上げる...
高村光太郎 「回想録」
...「何と仰しゃいましたかな?」「今日(きょう)の中にその一足の靴を仕上げるつもりなのですか?」「仕上げるつもりだということはわたしには言えません...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...光沢があって堅実な紙に仕上げる事は出来るはずである...
寺田寅彦 「浅草紙」
...仕上がるという事のない自然の対象を捕えて絵を仕上げるという事ができるとすれば...
寺田寅彦 「自画像」
...之を科学的方法的に仕上げることになる...
戸坂潤 「科学論」
...こういう図書館だけを用いて一人前の研究上の仕事を仕上げることは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...その結合を仕上げるために...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...晩迄に二十枚は仕上げる積(つもり)の所を...
二葉亭四迷 「平凡」
...ほかのブツを仕上げる」「奴が来る...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それを藝術品に仕上げるのは六ヶしい...
正宗白鳥 「素材」
...もう一つは水を干(ほ)すのだ」人びとはその仕事を仕上げるにどのくらいかかるかというとりとめのない議論(ぎろん)を始めた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...道元はその道得を純論理的なものに仕上げる要求は持たなかった...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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