...そこで仔細(しさい)を聞いて見ると...
芥川龍之介 「妖婆」
...たとへば顕微鏡を持ち来つてこの壁を仔細に検視せよ...
石川啄木 「閑天地」
...仔猫が飛び鞄が走るは...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...仔牛を見よ、物を適宜に飲食(のみくひ)するといふ事にかけては、総領事よりは余程悧巧である...
薄田泣菫 「茶話」
...塀(へい)を飛び越えずに門をくぐって行ったって仔細(しさい)はないし...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ソノ仔モ同ジ名デ呼バレルコトニナッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...・ころ/\ころげてまあるい虫・つながれて吠えるばかりの仔犬の暑さ・朝からはだかで蝉よとんぼよ・夕立つや蝉のなきしきる夕立つや逃げまどふ蝶が草のなか七月十八日朝ぐもり...
種田山頭火 「行乞記」
...仔馬ほどもあるのが...
徳永直 「こんにゃく売り」
...仔細に見たところで...
中里介山 「大菩薩峠」
...ピグミーは仔細らしくながめて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それとも何か他に仔細があるのかも知れん...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「狂人日記」
...陽の光のおちる仔鹿の皮の上に寝かした...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「琴」
...猫の仔が五匹います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...遂に、腹心の部下をあつめて、仔細を語り、「おれたちは生れながら蛮国にいるが、ついぞ理由なく中国の軍が侵略してきたためしはない...
吉川英治 「三国志」
...仔細はござらぬ』『では...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ちと仔細がありましての――がしかし...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「馬の仔を、ご覧になったことがございますか...
吉川英治 「源頼朝」
...(ちと仔細ある女子(おなご)ゆえ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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