...葉子はやはり事務長の挙動を仔細(しさい)に見る事に半ば気を奪われていた...
有島武郎 「或る女」
...かうなれば仔馬は確実に私のものです...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...まろには少し仔細があって...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...肩には仔猫が乗っている...
豊島与志雄 「蔵の二階」
...何か思う仔細があるのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...これは何の仔細もなかったと言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仔細(しさい)あって姿を変えたところで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これには深い仔細(しさい)が御座います――...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの夜のことを仔細(しさい)に語って...
久生十蘭 「鈴木主水」
...その卓子の真中にはかなり大きな仔羊の丸焼が置いてあつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...安(やす)んじて仔細(しさい)を語れよと...
福田英子 「妾の半生涯」
...雪子に追ひついた時の幸福感ばかりを仔細に想像した...
牧野信一 「ダイアナの馬」
...」赤狐は振り返って顔をしかめて仔牛をおどしました...
宮沢賢治 「黒ぶだう」
...杉永を斬ったのは事実だがそれには仔細(しさい)がある...
山本周五郎 「失蝶記」
...どうしてあのお盃をお受けにならなかったんですの」「べつに仔細(しさい)はない」と甲斐は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...仔細(しさい)あって...
吉川英治 「剣の四君子」
...右馬介の手紙を仔細に見て...
吉川英治 「私本太平記」
...よほどな仔細がなくてはなるまい」「では...
吉川英治 「私本太平記」
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