...」一仔細(ひとしさい)なくてはならぬ様子があるので...
泉鏡花 「婦系図」
...仔馬に追ひつきました...
犬養健 「亜剌比亜人エルアフイ」
...大きくなっている!」仔蠅の身体に較べて...
海野十三 「蠅」
...電灯の下で仔細(しさい)に改めていたがそのうちに...
海野十三 「流線間諜」
...(仔細らしげに小首をかしげながら...
薄田泣菫 「独楽園」
...砂地の間を仔細に見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...仔牛が お父さん牛と お母さん牛の ところへ かへつて 來ると 二人の 親牛は 眼を しばたゝいて よろこびました...
新美南吉 「仔牛」
...仔細(しさい)に調べた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...――仔細(しさい)は帰ってから話す...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんなものだ」「――」「一應は怪我で死んだことにして葬(とむら)ひを出すには仔細(しさい)はないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...十手捕縄(じってとりなわ)御返上と言った御布令でも出たのか」「十手捕縄には仔細(しさい)は無いが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...声の調子やメリハリの細かい勘どころを仔細に見とりいたします...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...其上(そのうへ)には(愛(あい)ちやんの望(のぞ)み通(どほ)り)一本(ぽん)の扇子(せんす)と二三の小(ちひ)さな白(しろ)い山羊仔皮(キツド)の手套(てぶくろ)とが載(の)つてゐました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...同じ母親から生れた仔でありながら...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...仔細を申し上げにゆく...
吉川英治 「大岡越前」
...仔細を話したところ...
吉川英治 「三国志」
...――そういわれては、何事たりとも否(いな)むわけに行かぬが、ともあれ、仔細をはなせ...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお仔細に武蔵の一挙一動を見て行ったなら...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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