...彼が瀬沼兵衛をつけ狙(ねら)う敵打の仔細(しさい)を話し出した...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...どうしたのかと仔細(しさい)に博士の身体を見れば...
海野十三 「階段」
...仔細(しさい)に観察していた...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...密かに禁止された仔鯨撃ちを...
大阪圭吉 「動かぬ鯨群」
...いつかここへ寫生に來たいとおもつて仔(くは)しく書きとめておいたものと見える...
竹久夢二 「砂がき」
...私の遁世はそれ程の仔細がある訳ではなく...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...生れた仔猫たちは混血児(あいのこ)で...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...自分の前だけ守っておれば仔細(しさい)はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...これには何ぞ仔細がありそうだという気はするが...
中里介山 「大菩薩峠」
...若い仔豚の代りに我れと我が唇を焼いてしまふ道理ぢやないか……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...仔犬は大きな箱を眺めて...
北條民雄 「可愛いポール」
...仔犬は首をつかまれて箱の中へ投込まれました...
北條民雄 「可愛いポール」
...片手(かたて)には白(しろ)い山羊仔皮(キツド)の手套(てぶくろ)を一對(つい)...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...仔犬はふるえながら...
山本周五郎 「季節のない街」
...そげな仕事の下請けしよんなさるとアンタの首へ私(わたし)が縄かけにゃならん」「インチキにかかる相手が疫病神なら仔細なかろうモン」「ナニ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...――越前守はここに、捕縄十手を携えて来ておりますぞ」「吉宗にたいし、それを、用に立たせる所存か」「場合によっては」「狂気とも思えぬが、この吉宗を、罪の元兇とは、何を考えて申す暴言か」「構えて、左様な、虚勢(きょせい)を固持しておられるうちは、仔細に、申すわけに参りません...
吉川英治 「大岡越前」
...とうとう一生知らずにいるでしょう……」何か深い仔細があるらしい...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...――それがみんな可愛らしい仔牛でね...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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