...それでさへ仍且(なほかつ)尻から四番目だと言はれる...
石川啄木 「葉書」
...仍且(やはり)郷里(くに)の事を思ひながら主家に歸つた...
石川啄木 「天鵞絨」
...仍(よ)って、夕陽を浴びて、輝かしき人造人間戦車隊の進撃を御命令ねがおうと思って、実は只今ここへ参りましたようなわけで……」と、油学士は、急に慎(つつ)しみの色を現して、醤主席を拝(はい)したのであった...
海野十三 「人造人間戦車の機密」
...仍リテ本願ハ其ノ出願以前ニ於テ...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...仍て其楠を伐りて舟を造るに...
高木敏雄 「比較神話学」
...仍化二生於石紐山一...
高木敏雄 「比較神話学」
...仍つて御所を去つて...
太宰治 「右大臣実朝」
...十七日、甲子、晴、宋人和卿唐船を造り畢んぬ、今日数百輩の疋夫を諸御家人より召し、彼船を由比浦に浮べんと擬す、即ち御出有り、右京兆監臨し給ふ、信濃守行光今日の行事たり、和卿の訓説に随ひ、諸人筋力を尽して之を曳くこと、午剋より申の斜に至る、然れども、此所の為体は、唐船出入す可きの海浦に非ざるの間、浮べ出すこと能はず、仍つて還御、彼船は徒に砂頭に朽ち損ずと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...仍つて之を止めらる...
太宰治 「右大臣実朝」
...大沼其ものは旧(きゅう)に仍(よ)って晴々(はればれ)した而して寂(しず)かな眺である...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...これに仍(よ)って一人前の詩人面(づら)をしたいのではない...
中島敦 「山月記」
...之に仍つて一人前の詩人面(づら)をしたいのではない...
中島敦 「山月記」
...仍(よっ)て聖人に謁せんと思ふこころつきて...
服部之総 「加波山」
...女だツて仍且(やつぱり)然(さ)うでございませうよ...
三島霜川 「青い顏」
...有母仍在」と記してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...仍不忍去...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...分家玄仍の裔は世江戸石原に住んでゐた...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...仍て太田家では今もタイサンボクと呼んで居る...
柳田國男 「信濃桜の話」
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