...因仍(いんじよう)と苟安とに累せられざらむことである...
石川啄木 「歌集「嘲笑」序文」
...仍(よ)りて余は...
海野十三 「第五氷河期」
...仍リテ本願ハ特許法第一条ニ該当セザルモノト認ム』と...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...仍テ丁酉之夏携ヘ二児京水ヲ一越遊スルコト数十日有リ二紀行ノ作一...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...仍つて将軍家御対面有り...
太宰治 「右大臣実朝」
...七日、丁亥、越後国三味庄の領家雑掌、訴訟に依つて参向し、大倉辺の民屋に寄宿せしむるの処、今暁盗人の為に殺害せらる、曙の後、左衛門尉義盛之を尋ね沙汰し、敵人と称して、件の庄の地頭代を召し取る、仍つて其親類等、縁者の女房に属し、内々尼御台所の御方に訴申す、而るに義盛の沙汰相違せざるの由、之を仰出さる、申次駿河局突鼻に及ぶと云々...
太宰治 「右大臣実朝」
...仍つて父帰来の由を称して訪ひ到る...
太宰治 「右大臣実朝」
...嵐山其ものと桂川(かつらがわ)とは旧に仍って美しいものであったが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その旧に仍(よ)りて運動を改めず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...而も其の内閣は旧に仍りて超然主義を唱へたりしがゆゑに...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...これに仍(よ)って一人前の詩人面(づら)をしたいのではない...
中島敦 「山月記」
...仍(よっ)て聖人に謁せんと思ふこころつきて...
服部之総 「加波山」
...組としての最初の建白は「叡慮に仍(よ)つて大樹公御上洛の上...
服部之総 「新撰組」
...これぢや仍且(やつぱり)家(うち)で睨合(にらみあひ)をしてゐるしかないな...
三島霜川 「青い顏」
...仍且(やツぱり)駄目(だめ)だ...
三島霜川 「平民の娘」
...仍賜二百苞為養老資...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...仍て太田家では今もタイサンボクと呼んで居る...
柳田國男 「信濃桜の話」
...朝飯を急いで直に仍(こゝ)から一里餘の香取神社へ俥を走らせた...
若山牧水 「水郷めぐり」
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