...真空の中に介在する虚無の世界があった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...また眼に見える宇宙の果てまでの間に介在する他の太陽を取り巻く生住者ある世界に関する知識を得た...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その場には猥雑な感じなどの介在する余地は全然なくなつて...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...ところが両帝国の間に介在するの悲しさ...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...君の介在することが必要であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...リヽーの介在することが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...交換に貨幣が介在するのもまた交換の特殊の場合である...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...その組織内にどこか範疇組織としての資格を欠いた点が介在するからであるに違いない...
戸坂潤 「科学論」
...そこから校長と出版屋と乃至は其の間に介在する小利権屋との間に金銭上の又饗応上の醜関係が生じたということが...
戸坂潤 「社会時評」
...何者も介在することをゆるさぬ...
久生十蘭 「湖畔」
...六年という非情の長い時の流れが介在するのだから...
久生十蘭 「蝶の絵」
...二人の間に介在する私が何方(どちら)の思想にも点頭くといふやうなお調子者であつたから...
牧野信一 「歌へる日まで」
...別に何処に何うといふ小説的なものが介在するわけでもないのに...
牧野信一 「月評」
...たゞに人間としての親と子の間に介在する絶対の因果は...
牧野信一 「剥製」
...この辺一帯の砂土の中に介在する一区の沃土で...
柳田國男 「地名の研究」
...そこに一つの心理過程が介在する...
柳田国男 「年中行事覚書」
...そこに介在する羽柴秀吉を思い泛(うか)べずにいられなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...古典の都市がちらちら介在する...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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