...その場には猥雑な感じなどの介在する余地は全然なくなつて...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...ところが両帝国の間に介在するの悲しさ...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...源氏物語と私たちとの間に介在する幾百年の雨風を思い...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...君の介在することが必要であるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...リリーの介在することが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...リヽーの介在することが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その組織内にどこか範疇組織としての資格を欠いた点が介在するからであるに違いない...
戸坂潤 「科学論」
...そこから校長と出版屋と乃至は其の間に介在する小利権屋との間に金銭上の又饗応上の醜関係が生じたということが...
戸坂潤 「社会時評」
...又そこに何故国境の問題が介在するかという点について...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...過渡期的現象として介在する...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...ブラームスの作品にも生活にも介在することを許さなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...二人の間に介在する私が何方(どちら)の思想にも点頭くといふやうなお調子者であつたから...
牧野信一 「歌へる日まで」
...別に何処に何うといふ小説的なものが介在するわけでもないのに...
牧野信一 「月評」
...そこに史料の概念が介在するやうな距離のあること...
三木清 「歴史哲學」
...眼と物との間に介在するものが在る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...そんな破談となるべき性質の介在するのを承知で...
横光利一 「旅愁」
...そこに介在する羽柴秀吉を思い泛(うか)べずにいられなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...古典の都市がちらちら介在する...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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