...真空の中に介在する虚無の世界があった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その場には猥雑な感じなどの介在する余地は全然なくなつて...
伊丹万作 「私の活動写真傍観史」
...病毒が体内に入った時とそれに続く病気の始まりとの間に介在する時期は潜伏期と呼ばれる...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...源氏物語と私たちとの間に介在する幾百年の雨風を思い...
太宰治 「古典竜頭蛇尾」
...リヽーの介在することが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...その組織内にどこか範疇組織としての資格を欠いた点が介在するからであるに違いない...
戸坂潤 「科学論」
...又そこに何故国境の問題が介在するかという点について...
中谷宇吉郎 「科学と国境」
...ブラームスの作品にも生活にも介在することを許さなかった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...六年という非情の長い時の流れが介在するのだから...
久生十蘭 「蝶の絵」
...やみがたく愛するものとの間に介在する海――富...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...二人の間に介在する私が何方(どちら)の思想にも点頭くといふやうなお調子者であつたから...
牧野信一 「歌へる日まで」
...別に何処に何うといふ小説的なものが介在するわけでもないのに...
牧野信一 「月評」
...たゞに人間としての親と子の間に介在する絶対の因果は...
牧野信一 「剥製」
...この辺一帯の砂土の中に介在する一区の沃土で...
柳田國男 「地名の研究」
...そんな破談となるべき性質の介在するのを承知で...
横光利一 「旅愁」
...そこに介在する羽柴秀吉を思い泛(うか)べずにいられなかった...
吉川英治 「黒田如水」
...古典の都市がちらちら介在する...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
...クレバスが引き裂いた雪の帯と介在する氷河とが形作る線より上の黒く不吉な部分に...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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行くところまで行った 叛臣 採石場
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