...今迄の苦労を一矢を報いるために頑張ろう...   
...拝啓、今迄々お元気でお過ごしでしょうか、そう願っております...   
...校長は今迄忘れて居た嚴格の態度を再び裝はんとするものの如く...   
石川啄木  「雲は天才である」 
...宿へ帰つて今迄寝て来ました...   
石川啄木  「病院の窓」 
...今迄待つて帰るのも馬鹿々々しいしねえ...   
伊藤野枝  「監獄挿話 面会人控所」 
...今迄何か投書でもしてゐらしたのですか...   
伊藤野枝  「消息」 
...今迄(まで)動いていた箱がピッタリと静止した...   
江戸川乱歩  「踊る一寸法師」 
...今迄とは違った意味で可愛らしくもいとおしくもなって来るのである...   
谷崎潤一郎  「細雪」 
...彼女は今迄雪子の見合いに立ち会ったことは何度あるか知れないのだが...   
谷崎潤一郎  「細雪」 
...今迄(まで)にしても妙子の顔を見ないことが多かったのであるから...   
谷崎潤一郎  「細雪」 
...もう今迄の美津子ではなかった...   
豊島与志雄  「春盲」 
...今迄の言葉は富子に対してよりも寧ろ自分自身の心に向って云ったもののような気がしたのである...   
豊島与志雄  「囚われ」 
...といふのは今迄日本は支那を以て日本文化の師匠であると仰いで居つた所が...   
内藤湖南  「日本文化の獨立」 
...そんなわけで今迄貴いと思つて居つた支那も...   
内藤湖南  「日本文化の獨立」 
...男 今迄のはみんな嘘事と...   
中原中也  「夢」 
...(※附記参照)第二十一図第二十一図(B)の結晶は今迄のべた結晶とその外形が著しく異って...   
中谷宇吉郎  「『雪華図説』の研究」 
...見る見る自分の心は霜枯の草が春の日に逢つて一度に伸び出したやうに今迄に知らない世界を憧れ出し...   
福士幸次郎  「太陽の子」 
...今迄ソーンフィールド莊の邸内では決して私...   
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」 
...今迄、自分がひとりで焦立ツてゐた卑俗な感情を、この家の卑俗な連中が悉く奪つて呉れた――そんな気もした...   
牧野信一  「鏡地獄」 
...崇拜して居る間は誠に歌といふものは優美にて古今集は殊に其粹を拔きたる者とのみ存候ひしも三年の戀一朝にさめて見ればあんな意氣地の無い女に今迄ばかされて居つた事かとくやしくも腹立たしく相成候...   
正岡子規  「歌よみに與ふる書」 
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??