...今迄の苦労を一矢を報いるために頑張ろう...
...拝啓、今迄々お元気でお過ごしでしょうか、そう願っております...
...今迄(いままで)の計画で書く気がすつかりなくなつてしまつた...
芥川龍之介 「一つの作が出来上るまで」
...私は今迄に揺籃(ゆりかご)を見たことがない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私が今迄に見たのは平民階級の住宅ので...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これは私が日本で今迄に見た中で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その事実を明らかにする事によつて今迄私が書いたやうな抽象的な説明より以上に...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...もう蒔岡家は今迄にも随分多くの人たちから恨まれているものと思わなければならない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...彼女は今迄、あまり近い所に恰好(かっこう)な友達が出来たために学校の同級生とはそんなに遊ぶ折もなく、だんだん疎遠になっていたので、こうなると寂寥(せきりょう)に堪えないらしく、ぽつぽつ新しい仲好しを作るようにはしていたけれども、急には気の合った相手も見付からず、又そのうちに裏の家へルミーさんのような児のある人が来ないか知らん、などと云い云いしたが、外人向きに建てた借家であるから日本人は借りようとせず、かと云って西洋人は、世界中に動乱の兆(きざし)が見える昨今、皆シュトルツ氏と同じような理由で東亜を引き揚げようとする者が多いので、当分その家は塞(ふさ)がりそうもなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...………今迄かて何遍も云うたやないの」「やっぱり婆やさんの云やはるように啓坊と一緒にすることやわな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今迄の処では学問が内部に於て持つ社会的規定を取り扱った...
戸坂潤 「科学方法論」
...彼女は今迄匂わせもしなかった...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...今迄よりもずっと美しい祖母でした...
豊島与志雄 「幻の園」
...私は今迄にも何囘となくそれを見ては來たが...
中島敦 「環礁」
...今迄に出した雪の論文の別刷と...
中谷宇吉郎 「映画を作る話」
...俺などが来て随分鼓吹(こすい)宣伝した為に第一此方等が今迄の人間見てエに黙らされちゃア居ねエ...
羽志主水 「監獄部屋」
...私は今迄家といふものを持つたことがありません...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「さうだ! 俺は今迄気がつかなかつた...
牧野信一 「鱗雲」
...そんなことは今迄忘れて友達との設計のみに没頭して来たのだつたが! 私の窓から突き出るであらう遠眼鏡は鉄砲の筒先きに似てゐる...
牧野信一 「どうしたら私は憐れな彼女を悸さずに済せるだらう」
...今迄とは生れ変ったような生々した気持で...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
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