...今迄の苦労を一矢を報いるために頑張ろう...
...拝啓、今迄々お元気でお過ごしでしょうか、そう願っております...
...それから徑は又少し上つて今迄通り馴れたOへの道に出ることが出來た...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それでも今迄私の目に触れたのが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...今迄の心配は杞憂に過ぎなかつた様にも思ふ...
石川啄木 「鳥影」
...今迄上島と二人で隔日に校正をやつて居た所へ...
石川啄木 「病院の窓」
...今迄太い細い線模様を描いていた地面が...
大庭武年 「旅客機事件」
...その為か彼は今迄の苦い戦の味もはや忘れてしまつたやうになつて居た...
太宰治 「地図」
...今迄(まで)幾度も見合いをしては断ってばかりいるので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...今迄(まで)にしても妙子の顔を見ないことが多かったのであるから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その声音(こわね)と調子とが急に今迄と違って来て何か特別なものが加わっていたように思えたのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...今迄とは別な意味で...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...併し今迄に触れるべき点に残らず触れたとは思わない...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...僕は今迄と別な方面から考えたんですがね...
豊島与志雄 「囚われ」
...今迄気付かなかった大人びた魅惑を持っていた...
豊島与志雄 「古井戸」
...今迄にこやかだった顔付は急に索然たるものとなり...
中島敦 「南島譚」
...今迄大概の場合、彼は道子に敵はなかつた...
牧野信一 「爪」
...今迄随分と衆生を済度して参りました...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...――それにしても、あの朝停車場で彼と遇つた以来、もう一ト月にもなるのに、今が今迄、彼といふ人物にとても迂滑な親しみなどを覚えてゐた自分が今はもう他人の夢のやうに翻つてゐるのが吾ながら不思議であつた...
牧野信一 「病状」
...今迄お願いしてみたども...
三好十郎 「樹氷」
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