...(未完)(八) 権威は勝利者の手にあり (続)而(しかう)して今茲に有生十五億を眩目(げんもく)せしむるの巨光...
石川啄木 「閑天地」
...今茲に一轉機を生ぜずむばあらざるなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今茲に述ぶるを得ず...
高木敏雄 「比較神話学」
...今茲(ことし)二十四になった子息(むすこ)のこともよく解っていた...
徳田秋声 「足迹」
...七年目の今茲(ことし)の夏...
徳田秋声 「あらくれ」
...処で今茲で、歴史的原理の代りに実践的な原理が、従ってまだ充分な資格に於てではないが兎に角或る意味での実践的原理が、注目されている、というのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...前に一つの断片的・抽象的な認識手段(ミッテル)として掲げておいたこの数学的操作が、今茲で、統計解析という統計的研究方法として具体化され定着されたことを、人々は注目しなければならない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...今茲では問題ではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...私は今茲で用いようと思う意味をとり出すために之を区別して見る必要がある...
戸坂潤 「性格としての空間」
...――この行政方針の良否を私は今茲で問題にするのではないが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...此断腸亭日記は初大正六年九月十六日より翌七年の春ころまで折鉛筆もて手帳にかき捨て置きしものなりしがやがて二三月のころより改めて日日欠くことなく筆とらむと思定めし時前年の記を第一巻となしこの罫帋本に写直せしなり以後年と共に巻の数もかさなりて今茲昭和八年の春には十七巻となりぬかぞへ見る日記の巻や古火桶五十有五歳 荷風老人書...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...今茲にわれ醫の勸によりて...
長塚節 「草津行」
...此山今茲屡ば爆烈し...
長塚節 「草津行」
...今茲(ここ)に告白をする...
中原中也 「山羊の歌」
...今茲(ここ)に空気の一塊(ひとかたまり)が高い所へ昇って行くと...
中谷宇吉郎 「雪」
...今茲天保丙申秋九月十日...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今茲(こんじ)大正六年に東大久保にある伊沢分家では徳五十九...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...最後に今茲(こんじ)丁巳に現存せる後裔を数へた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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