...今猶忘れでありしなり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...今猶アピウス街道の名あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...予と函館との關係が予と如何なる土地との關係よりも温かであつた事、今猶ある事は、君も承認してくれるに違ひない...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...張り詰めたる胸の動悸今猶静め兼ね候...
石川啄木 「渋民村より」
...今猶しみ/″\と思出して有難さに涙をこぼすのは...
石川啄木 「葬列」
...今猶明かに心に殘つてゐる...
石川啄木 「鳥影」
...其勇ましい唸(うめ)きの声が、真上の空を劈(つん)ざいて、落ちて四周(あたり)の山を動し、反ツて数知れぬ人の頭(こうべ)を低(た)れさせて、響の濤(なみ)の澎湃(はうはい)と、東に溢れ西に漲り、甍(いらか)を圧し、樹々を震はせ………………………弱り弱ツた名残の音(ね)が、見えざる光となツて、今猶、或は、世界の奈辺(どこ)かにさまよふて居るかも知れぬ...
石川啄木 「漂泊」
...今猶人の顔を長く見せたり...
石川啄木 「天鵞絨」
...さま/″\なる空想に耽(ふけ)りたるを今猶記憶す...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...その本城たりし山吹城(やまぶきじやう)の遺址(ゐし)は今猶其の東端にありて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...私は唯(ただ)両国橋の有無(いうむ)に係(かゝは)らず其の上下(かみしも)に今猶(いまなほ)渡場(わたしば)が残されてある如く隅田川其の他の川筋にいつまでも昔のまゝの渡船(わたしぶね)のあらん事を希(こひねが)ふのである...
永井荷風 「水 附渡船」
...程の筆迹は今猶存してゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此系は今猶連綿として絶えない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...麗蔵(れいざう)は今猶完存してゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今猶跡を絶たずにゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此墓は或は今猶存してゐるかも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今猶曾能子刀自が蔵してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今猶本郷一丁目に存続してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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