...今猶民間に存(そん)す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...今猶アピウス街道の名あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...張り詰めたる胸の動悸今猶静め兼ね候...
石川啄木 「渋民村より」
...精神的意義に乏しき武断一偏の校風が今猶勢力を有する結果なるべくと...
石川啄木 「渋民村より」
...今猶直径一寸余の禿が...
石川啄木 「雪中行」
...自分の今猶生々とした少年時代の追想――何の造作もなく心と心がピタリ握手して共に泣いたり笑つたり喧嘩して別れたりした沢山の友人の事や...
石川啄木 「葬列」
...其勇ましい唸(うめ)きの声が、真上の空を劈(つん)ざいて、落ちて四周(あたり)の山を動し、反ツて数知れぬ人の頭(こうべ)を低(た)れさせて、響の濤(なみ)の澎湃(はうはい)と、東に溢れ西に漲り、甍(いらか)を圧し、樹々を震はせ………………………弱り弱ツた名残の音(ね)が、見えざる光となツて、今猶、或は、世界の奈辺(どこ)かにさまよふて居るかも知れぬ...
石川啄木 「漂泊」
...今猶昨日の如き感じがする...
伊藤左千夫 「家庭小言」
...今猶そのお母さんのいとし子でゐる事が出来てゐたらうと思ひます...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...今猶牧之(ぼくし)が書笈(しよきふ)にをさめあり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...されば一句(く)一章(しやう)といへども人これを句碑(くひ)に作りて不朽(ふきう)に伝(つた)ふる事今猶(なほ)句碑(くひ)のあらざる国なし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...根津権現の社頭には慶応四年より明治二十一年まで凡二十一年間遊女屋の在ったことは今猶都人の話柄に上る所である...
永井荷風 「上野」
...今猶二十前後の若さを失はずに居る...
永井荷風 「来訪者」
...其お龍が今猶ほ健固で相州横須賀に住んで居る...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...今猶絵としてまざまざと印象をのこしています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...麗蔵(れいざう)は今猶完存してゐて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今猶曾能子刀自が蔵してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...今猶本郷一丁目に存続してゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
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