例文・使い方一覧でみる「今時分」の意味


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...唯(たゞ)、今時分、この門の上で、何(なに)をして居たのだか、それを己に話(はなし)しさへすればいいのだ...   唯、今時分、この門の上で、何をして居たのだか、それを己に話しさへすればいいのだの読み方
芥川龍之介 「羅生門」

...今時分になると寂しいねえ...   今時分になると寂しいねえの読み方
泉鏡花 「霰ふる」

...今時分」不規律な客にかけては兄よりも自分に多い徳次郎が...   今時分」不規律な客にかけては兄よりも自分に多い徳次郎がの読み方
犬養健 「朧夜」

...いつもまだ今時分は...   いつもまだ今時分はの読み方
鈴木三重吉 「桑の実」

...こいちゃんは」「こいちゃんは今時分に着る余所(よそ)行きのべべがないねんもん...   こいちゃんは」「こいちゃんは今時分に着る余所行きのべべがないねんもんの読み方
谷崎潤一郎 「細雪」

...今時分、降りしきる雨を侵してこんなところにやつて來るものがあるなどとは誰も思ひもかけないことだつた...   今時分、降りしきる雨を侵してこんなところにやつて來るものがあるなどとは誰も思ひもかけないことだつたの読み方
田山花袋 「道綱の母」

...今時分は、竹内さんが舌でも出して笑ってるでしょうよ...   今時分は、竹内さんが舌でも出して笑ってるでしょうよの読み方
豊島与志雄 「反抗」

...派出所の巡査は入口に立ったまま、「今時分、何処から来たんだ...   派出所の巡査は入口に立ったまま、「今時分、何処から来たんだの読み方
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」

...今時分うろついちゃア居られない...   今時分うろついちゃア居られないの読み方
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」

...何だか今時分になると薄気味がわるウごぜへますぜ...   何だか今時分になると薄気味がわるウごぜへますぜの読み方
永井荷風 「町中の月」

...今時分」と封じ金をこしらえる手を休めて老人が小首を傾(かし)げました...   今時分」と封じ金をこしらえる手を休めて老人が小首を傾げましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...白骨の温泉場の今時分...   白骨の温泉場の今時分の読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...三十一そこで弁信が立ちどまっていると、走り来って、ほとんどぶっつかろうとして、危(あや)うく残して避けたその人が、「まあ、あなたは、弁信さんじゃないの」「そういうあなたは、お嬢様でございましたね」「あ、なんだって弁信さん、今時分、こんなところを一人歩きをしているのです」「それは、私から、あなたにお尋ねしたいところなのです、あなたこそ、どうして、今時分、こんなところへ、お一人でおいでになりましたのですか」「エエ、わたしはね……逃げて来たのよ」「火事でございますね」「エエ」「火事は、お屋敷うちには違いございませんが、どなたかのお住居(すまい)ですか、それとも納屋か、厩(うまや)か、土蔵か、物置かでございましたか」「あのね、弁信さん、火事は本宅なのよ」「御本宅――」「エエ、そうして、わたしの屋敷へも移るかも知れない、あの火の色をごらん」「それは大変でございます、それほどの大変に、どうして、あなた様だけがお一人で、こっちの方へ逃げておいでになったのですか、あとのお方には、お怪我はありませんか」「それは知らない、わたしは怖いから、わたしだけが逃げて来ました」そういって、お銀様は立ちどまったままで、後ろを顧みて、竹の藪蔭(やぶかげ)から高くあがる火竜の勢いと、その火の子をながめて、ホッと吐息をついた時、弁信の耳には、それが早鐘(はやがね)のように聞え、その口が、耳までさけているように見えましたものですから、「ああ、お嬢様、あなたは怖ろしいことをなさいましたね」「ええ」「あなたは、いけません、それだから、私が怖れました、ああ、今や、その怖れが本物になりました」「何を言ってるの、弁信さん」「お嬢様、あなたこそ、何を言っていらっしゃるのです」「わたしは何も言ってやしない、ただ、怖いから逃げて来たのよ」「火事が怖ろしいだけではございますまい、あなたのお胸には、良心の怖れがございます」「何ですって」「ああ、あの火事の知らせる早鐘よりも、あなたのお胸の轟(とどろ)きが、私の胸に高く響くのはなにゆえでしょう、あの火事の炎の色は見えませんけれど、あなたの息づかいが、火のように渦を巻いているのが聞えます」「弁信さん、出鱈目(でたらめ)を言ってはいけません、誰だって……誰だって、こんなに急いで来れば動悸(どうき)がするじゃありませんか、そんなことを言うのはよして頂戴、そうでなくってさえ、わたしは怖くてたまらない」「何が、そんなに怖いのでしょう、火事は家を焼き、林を焼くかも知れませんが、人の魂を焼くものではありません」「だって、だって、弁信さん、お前は眼が見えないから、それで怖いものを知らないんでしょう」「怖いのは、火事ではありません、人の心です」「いやなこと言わないようにして下さいよ」「本当のことを言っているのでございます、私には、火事の火の色は見えませんけれども、心の火の色が見えます」「今は、そんなことは言わないで頂戴」「そうして、お嬢様、あなたは、これからどこまでお逃げなさるつもりですか」「そうでしたね、こんなに逃げたって仕方がありませんわね、それがどこまで逃げられるものでしょう」「わたしと一緒にお帰り下さいまし」「まあ、ゆっくりしておいで、あの火事をごらん、まあ、なんて綺麗(きれい)な火の色でしょう」お銀様と、弁信は、もつれるように並んで歩きながら、広い竹藪(たけやぶ)の中の小径(こみち)を通って笹の間から、チラチラと見える火の勢いがようやく盛んなのを前にして、やがて藪を出ると、そこは、だらだら下りの小高いところになっていました...   三十一そこで弁信が立ちどまっていると、走り来って、ほとんどぶっつかろうとして、危うく残して避けたその人が、「まあ、あなたは、弁信さんじゃないの」「そういうあなたは、お嬢様でございましたね」「あ、なんだって弁信さん、今時分、こんなところを一人歩きをしているのです」「それは、私から、あなたにお尋ねしたいところなのです、あなたこそ、どうして、今時分、こんなところへ、お一人でおいでになりましたのですか」「エエ、わたしはね……逃げて来たのよ」「火事でございますね」「エエ」「火事は、お屋敷うちには違いございませんが、どなたかのお住居ですか、それとも納屋か、厩か、土蔵か、物置かでございましたか」「あのね、弁信さん、火事は本宅なのよ」「御本宅――」「エエ、そうして、わたしの屋敷へも移るかも知れない、あの火の色をごらん」「それは大変でございます、それほどの大変に、どうして、あなた様だけがお一人で、こっちの方へ逃げておいでになったのですか、あとのお方には、お怪我はありませんか」「それは知らない、わたしは怖いから、わたしだけが逃げて来ました」そういって、お銀様は立ちどまったままで、後ろを顧みて、竹の藪蔭から高くあがる火竜の勢いと、その火の子をながめて、ホッと吐息をついた時、弁信の耳には、それが早鐘のように聞え、その口が、耳までさけているように見えましたものですから、「ああ、お嬢様、あなたは怖ろしいことをなさいましたね」「ええ」「あなたは、いけません、それだから、私が怖れました、ああ、今や、その怖れが本物になりました」「何を言ってるの、弁信さん」「お嬢様、あなたこそ、何を言っていらっしゃるのです」「わたしは何も言ってやしない、ただ、怖いから逃げて来たのよ」「火事が怖ろしいだけではございますまい、あなたのお胸には、良心の怖れがございます」「何ですって」「ああ、あの火事の知らせる早鐘よりも、あなたのお胸の轟きが、私の胸に高く響くのはなにゆえでしょう、あの火事の炎の色は見えませんけれど、あなたの息づかいが、火のように渦を巻いているのが聞えます」「弁信さん、出鱈目を言ってはいけません、誰だって……誰だって、こんなに急いで来れば動悸がするじゃありませんか、そんなことを言うのはよして頂戴、そうでなくってさえ、わたしは怖くてたまらない」「何が、そんなに怖いのでしょう、火事は家を焼き、林を焼くかも知れませんが、人の魂を焼くものではありません」「だって、だって、弁信さん、お前は眼が見えないから、それで怖いものを知らないんでしょう」「怖いのは、火事ではありません、人の心です」「いやなこと言わないようにして下さいよ」「本当のことを言っているのでございます、私には、火事の火の色は見えませんけれども、心の火の色が見えます」「今は、そんなことは言わないで頂戴」「そうして、お嬢様、あなたは、これからどこまでお逃げなさるつもりですか」「そうでしたね、こんなに逃げたって仕方がありませんわね、それがどこまで逃げられるものでしょう」「わたしと一緒にお帰り下さいまし」「まあ、ゆっくりしておいで、あの火事をごらん、まあ、なんて綺麗な火の色でしょう」お銀様と、弁信は、もつれるように並んで歩きながら、広い竹藪の中の小径を通って笹の間から、チラチラと見える火の勢いがようやく盛んなのを前にして、やがて藪を出ると、そこは、だらだら下りの小高いところになっていましたの読み方
中里介山 「大菩薩峠」

...今時分(いまじぶん)来(き)たんだ」と代助は愛想(あいそ)もなく云ひ放つた...   今時分来たんだ」と代助は愛想もなく云ひ放つたの読み方
夏目漱石 「それから」

...まだ今時分は宜いけれど...   まだ今時分は宜いけれどの読み方
樋口一葉 「たけくらべ」

...まだ今時分は宜いけれど...   まだ今時分は宜いけれどの読み方
樋口一葉 「たけくらべ」

...鶴は目出たい今時分...   鶴は目出たい今時分の読み方
槇村浩 「鶴と鶯」

...「僕が一昨年(をととし)の今時分...   「僕が一昨年の今時分の読み方
正宗白鳥 「新婚旅行」

「今時分」の読みかた

「今時分」の書き方・書き順

いろんなフォントで「今時分」

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ランダム例文:
巡行   実演する   健歩  

節分の豆まき免除は坂田姓?渡辺だけじゃない理由

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