...今日か明日かと云う容態(ようだい)になった...
芥川龍之介 「或敵打の話」
...田舎娘は今日か明日かとお迎へを待つてゐるうちに...
薄田泣菫 「茶話」
...今日か明日かと機会を窺(うかが)っているうちに...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...今日か明日かと安重根さんの来るのを待ったことと言ったら...
林不忘 「安重根」
...今日か明日か分らない」「あれからお宮に会わないかえ?」私は微笑しながら訊(たず)ねた...
近松秋江 「うつり香」
...わたくしは今日か明日かと...
永井荷風 「蟲の聲」
...今日か明日かの命の瀬戸に...
中里介山 「大菩薩峠」
...大阪の五百石積みで、船頭儀右衛門以下十二人の乗組みで武蔵の江戸川を出帆し、下総の犬吠岬まで走ったところで西北の風に追い落され、これも五十日あまり漂流するうちに、形のないまでに船を壊し、今日か明日か、海の底に沈んで、みな魚の餌食になるものと覚悟していたところ、はしなくも、身一つでここの島根に着いたと、船頭の儀右衛門が、涙をこぼしながら先着の四人に語って聞かせた...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...今日か明日か、おれはピストルかなにかで自殺してしまうだろう...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...「もう今日か明日かに終わるように自分の命の危険さが思われた際に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう今日か明日かのように老衰をしていながら...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして曠(は)れて御対面のかなう日を、今日か明日かと、お待ちかねでおられまする」「いや、まだそんな時ではない...
吉川英治 「私本太平記」
...今日か明日か――と待っている播磨(はりま)...
吉川英治 「私本太平記」
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