...早ければ今夕、遅くとも明日の夕刻までには、敵影が鹿島灘(かしまなだ)に現れることになろうと云うことであった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...今夕立前の野道で...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...漱石氏に逢った上は今夕にも奈良の方へ出掛ける積りであったのであるが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...今夕御一同を御招待して...
太宰治 「新釈諸国噺」
...今夕しも、尚歯会(しょうしかい)が発起で、道庵先生を主賓として、長栄寺に詩歌連俳の会を催すことを企て、その旨、先生に伺いを立てると、一も二もなく臨席を承諾してしまったものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...今夕のビールとコーヒーは...
夏目漱石 「三四郎」
...今夕刻の六時です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...去年の今夕は、国男の誕生日というので、私がやっとテーブルに向って坐ったが二くちほどでへばって臥てやしなって貰いました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「先刻(さっき)通ってきた垂井(たるい)の宿(しゅく)に、たしか、大谷刑部少輔吉継(しょうゆうよしつぐ)様御宿舎という立て札を見たように思うが」「では、今夕あたり、垂井へお着きになるのかも知れんな……...
吉川英治 「大谷刑部」
...「今夕、またも、曹操の使いらしい男が、韓遂の営内へ、書簡を届けて立ち去りましたが?」腹心の者から、こう報らせがあったので、馬超は、「果たして!」と、自分の猜疑(さいぎ)を裏書きされたものの如く、夜食もとらぬまに、ぷいと出て、韓遂の陣門を叩いた...
吉川英治 「三国志」
...今夕の誘いといい...
吉川英治 「私本太平記」
...お客が着く」「またですか」「またとは何じゃ」「どなた様が御到着で」「今夕(こんせき)のは...
吉川英治 「新書太閤記」
...会わねば悪いとは云い出しましたが……それも今夕(こんゆう)ではございません...
吉川英治 「新書太閤記」
...今夕もふとそんなおはなしにふれた時...
吉川英治 「新書太閤記」
...今夕までにあるはずだったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこで数正は、今夕、大給(おぎゅう)へ使いをやって、(今夜、岡崎を立ち退き、かねての行き先へ、落ちて参る...
吉川英治 「新書太閤記」
...「豪傑、ぜひ今夕は、われわれの寨(とりで)まで来てくださらんか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...なにしろ今夕は寒い...
吉川英治 「随筆 新平家」
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