...わたくしは今まで...
太宰治 「もの思う葦」
...今までしてみせなかったことをしてみせると...
谷崎潤一郎 「鍵」
...今まであの店の部屋の古風な装飾なり...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...今までの喧噪(けんそう)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんの今まで見てゐた...
中原中也 「良子」
...ただ新しく今までに無き氏になろうまでじゃ」とて...
中谷宇吉郎 「露伴先生と神仙道」
...かえって自分の名誉だと今までは心得ていた...
夏目漱石 「虞美人草」
...今までも清に来るなら来いと二三度勧めたのだが...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...自分も今まで学問をやって来て...
夏目漱石 「門」
...今までの労をねぎらうため饗応でもするつもりでホテルに呼び寄せたのだと思い...
久生十蘭 「魔都」
...自分がその停車場で突然上京の決意をするまでの心の状態を今までよりかずっと鮮明によみ返らせた...
堀辰雄 「菜穂子」
...今までよりも満足な気持で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...今まで仕様事なしに私の貧しい知識の知れる限りで死の事を考えて居た心に又一つ新らしい考える気持を落して行く...
宮本百合子 「悲しめる心」
...今まで腮を押えていた手拭で涙を拭いた...
森鴎外 「カズイスチカ」
...わたしは今までのところ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今までの通りに仲よくして暮して行けるかね...
夢野久作 「二重心臓」
...今まではっきりしていたこともどっちがどうなのだかまた怪しくなって...
横光利一 「馬車」
...われらが今まで聴聞(ちょうもん)いたしてきた先覚の解釈とは...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索