...宿敵として彼が私の仇敵であることは一目瞭然だ...
...仇敵を倒すために、彼は必死に訓練を積んだ...
...彼とは仇敵同士で、対立する立場にある...
...彼女が私に隠れて仇敵と接触していたことがわかった...
...彼は仇敵を追い詰めるために、あらゆる手段を使った...
...一日手を離さぬので筆が仇敵(かたき)の様になつてるから...
石川啄木 「菊池君」
...仇敵黄金仮面に対する深讎綿々(しんしゅうめんめん)たる闘志を...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...仇敵エベール氏は小気味よげにあざ笑った...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...実に彼等は社会主義の仇敵(きゅうてき)なり、人類の仇敵なり...
高見順 「いやな感じ」
...その状恰(あた)かも仏教累世の仇敵たる史学が一朝その方向を転じて我が味方となりたるが如く感ぜられ...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...……仇敵同士(かたきどうし)は何(いづ)れにあるぞ? カピューレット! モンタギュー!……見(み)い...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...気が合わぬとなれば仇敵より憎く...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...併し耕地の換算や国粋建築にとって仇敵のようなメートル法を振り翳す商相のことだから...
戸坂潤 「社会時評」
...仇敵佐々木劔刀斎岸柳の動静を探らんがため...
豊島与志雄 「文学以前」
...目下(めした)の仇敵を討つことは...
直木三十五 「南国太平記」
...多年の仇敵に向ける刃(やいば)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...倶(とも)に天をいただかざる仇敵(きゅうてき)です」「強(し)いて憎もうとしているんじゃありませんか」「そんなはずはありません」「許しておやりなさい...
中里介山 「大菩薩峠」
...村落(むら)の若者(わかもの)は彼(かれ)の爲(ため)には仇敵(きうてき)である...
長塚節 「土」
...自分の仇敵が笛の名人であることを思ひ出した...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...仇敵討物はますます凄惨な作意に走ってその残酷面(おもて)を外向(そむ)けしむるものが多かった...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...どんな仇敵(きゅうてき)でも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寧しろ血で血を洗ふ肉親の仇敵の如く相反し相闘ふ...
室生犀星 「愛の詩集」
...亡父の仇敵坂上典膳を討つといふ目的があつた...
吉川英治 「折々の記」
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