...宿敵として彼が私の仇敵であることは一目瞭然だ...
...仇敵を倒すために、彼は必死に訓練を積んだ...
...彼とは仇敵同士で、対立する立場にある...
...彼女が私に隠れて仇敵と接触していたことがわかった...
...彼は仇敵を追い詰めるために、あらゆる手段を使った...
...許さぬ仇敵の詐術と見ては...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...仇敵(かたき)狸(たぬき)を海に沈めしことありしが...
巌谷小波 「こがね丸」
...自分の夫人に対してまるで仇敵(きゅうてき)のごとき伯爵の眼であった...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...相手方の森田草平氏が不倶戴天の仇敵のように考えている内田百間氏や...
戸坂潤 「社会時評」
...多年の仇敵に向ける刃(やいば)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...仇敵が京都にゐるといふ見当がついたからであつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...その仇敵もここ数日のうちに探し出して討ちとる目安がついた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...自分の仇敵が笛の名人であることを思ひ出した...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...仇敵を探し出すため...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...不義不正を憎むこと父祖の仇敵を憎むよりはなはだしく...
久生十蘭 「魔都」
...不倶戴天の仇敵である生命を憎むと同じように...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...一朝にして仇敵と変じるのだと思うと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...幾多の犬がひたすらその死んだ主人の仇敵の跡をおいかけたことを物語っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いっぺんに仇敵(きゅうてき)のように憎みだすのである...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「骨肉の兄弟でありながら、相見たとたんに、仇敵のように、逃げようとするのは、どうしたわけじゃ...
吉川英治 「大岡越前」
...登州守備軍に籍をおく俺とは日頃からの仇敵(あだがたき)だ」「ですからさ兄さん...
吉川英治 「新・水滸伝」
...四孟子、老子、五経、論語と、十八公麿の学業が目ざましい進み方で上がってゆくのを見て、寿童丸(じゅどうまる)を餓鬼(がき)大将にする学舎の悪童連は、「あいつ、生意気じゃ」と、いよいよ、仇敵視して、「びんぼう車の机は、このガタ机でたくさんじゃ」と、脚の曲がった机とすりかえたり、草紙筥(そうしばこ)の中に、蛙をひそませて置いたり、襟元へ、松葉をそっと落したり、墨や筆をかくしたり、あらゆる悪戯(いたずら)をもって、挑戦しかけた...
吉川英治 「親鸞」
...石にかじりついても屈しられない累代(るいだい)の仇敵ではないか...
吉川英治 「源頼朝」
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