...閣下はウーンといって仆(たお)れられたのです...
海野十三 「赤外線男」
...するとその猛獣が自然に仆れる...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...座席の上にぐるりと仆れたが...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...そこらの杉落葉の上に仆(たお)れている旗や楯や雑多な兵具などを踏みこえ踏みこえ尋ねまわった...
吉川英治 「上杉謙信」
...そして、「きゃつら、高麗村の廻し者ではないか」「いずれにしろ、今の秘密を聞いたやつ、逃がしては一大事だ」言うが早いか、風を切ッて走った人形師の梅市は、いきなりおりんの襟(えり)がみをつかんで、「や、てめえは狛(こま)家の女中だな」さてこそとばかり、ねじ仆して、裏の方へ引きずり戻してくる...
吉川英治 「江戸三国志」
...楽就は一抹の血けむりとなって後ろに仆れていた...
吉川英治 「三国志」
...彼の部下も火におわれて、次々に仆れた...
吉川英治 「三国志」
...彼の矢に中(あた)って仆れた者は幾人かしれない...
吉川英治 「私本太平記」
...仆れる者の上へ、仆れる者が重なった...
吉川英治 「親鸞」
...義仲を仆(たお)して...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「どこへ行く」たぶさをつかんで後ろへ仆した...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...三間ゆくといつのまにか体についていた捕縄(ほじょう)に引かれて反動的にぶっ仆れる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...仰むけにぶっ仆れたお十夜は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ふいに突(つ)き仆(たお)された気がして...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...戸が仆(たお)れた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...一人の武蔵を斬り仆し得ないのみか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野に仆れている女たちの縛(いまし)めを斬りほどき...
吉川英治 「宮本武蔵」
...塔の下に仆れていた伊織が首をもたげて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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