...仄かに輝きそめた夕月が見えたりする...
飯田蛇笏 「茸をたずねる」
...透せば仄かに縁に見える...
石川啄木 「病室より」
...仄かに廿日あまりの月が昇つて...
今井邦子 「誠心院の一夜」
...楠の樹の若葉仄かに香ににほひ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...鰹舟(かつをぶね)の櫓拍子が仄かに聞こえる...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...頭から仄かに湯気を立てることがある...
豊島与志雄 「自由人」
...仄かに漂い出してくる...
豊島与志雄 「蓮」
...月の光りに仄かに見えました...
豊島与志雄 「水甕」
...禿山の頂近くには一筋の土手のやうなものが仄かに見える...
長塚節 「才丸行き」
...ガラス壁の側にあるテーブルに白い紙のやうなものが仄かに見える...
原民喜 「魔のひととき」
...せめて先人の歌でも読んで仄かにその趣きを偲ぶことにしよう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...二本マストの檣頭燈と緑と赤のサイド・ランプが星の瞬きのように仄かに見えていた...
牧逸馬 「運命のSOS」
...メイ子の微笑が仄かに感ぜられて...
牧野信一 「武者窓日記」
...でもこの巧緻なる日本通の画伯の点燈夫の図に蝙蝠の飛揚丈けは見られなかつたやういま仄かに記憶するが...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...仄かに胸を流れ去るのを感じる...
宮本百合子 「思い出すかずかず」
...草深きなかに訪ねし夢跡の寒きかなしさ朽ち柵に倚れば仄かに胸にしむ旅のうれひよ緑濃きなかに見出でし人の世のさぶしさ夢を皆遠く流せし北上が瞳にしみる...
森川義信 「高館」
...花は仄かに猶呼吸(いき)づきぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...仄かにその筋道を知っていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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