...通信で仄かにそれと察してはゐたのであるが...
石川三四郎 「浪」
...たとへば遠く響いて來る場合も決して仄かなものではなく...
今井邦子 「佛法僧」
...名伏しがたい仄かな魅力を潜めている...
徳田秋声 「仮装人物」
...草の仄かな瘟気(いきれ)がして...
徳田秋聲 「草いきれ」
...仄かな明るみが大気のうちに湛えていた...
豊島与志雄 「蘇生」
...仄かな陰惨な命に蘇って...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...仄かな明るみで浮き出していた...
豊島与志雄 「囚われ人」
...仄かに漂い出してくる...
豊島与志雄 「蓮」
...黎明の仄かな光が...
萩原朔太郎 「宿命」
...火花の鎖大根畑が白く凍つてゐる朝米をといでゐる私は赤い肩掛けがほしくなりました仄かに音もなく降る雪の中に赤い肩掛けをして恋人と旅に出たならば……...
林芙美子 「蒼馬を見たり」
...白く透きとほつた朝の空に仄かに紅い曙光がさしたやうに血の色を帯びて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...盥の水には仄かな温みがあふれてゐた...
牧野信一 「滝のある村」
...仄かな滋味と多少のひよう逸のある筆致で...
牧野信一 「浪曼的月評」
...仄かな黄色に熟れてきた...
正岡容 「随筆 寄席囃子」
...コロラチュラ・ソプラノの咽喉のきかせどころの詠唱「仄かなる声」を立派にうたったそうです...
三浦環 「お蝶夫人」
...薄藤色の桜草はやや疲れ仄かに花脈をうき立たせ乍らも心を蕩す優しさで薫りを撒く...
宮本百合子 「海辺小曲(一九二三年二月――)」
...仄かな光のなかで...
山本周五郎 「契りきぬ」
...仄かな赤い光りに照らし出された花壇の片隅を...
夢野久作 「白菊」
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