...尤(もつと)も御所持の御什器(ごじふき)のうちには贋物(にせもの)も数かず有之(これあり)...
芥川龍之介 「糸女覚え書」
...俺(おれ)はさっきから一伍一什(いちぶしじゅう)をここでちゃんと見ていたんだぞ...
有島武郎 「卑怯者」
...什麼(そも)何処(いずこ)の犬なれば...
巌谷小波 「こがね丸」
...什麼(そも)何として此処には来(きたり)たまひたる...
巌谷小波 「こがね丸」
...一伍一什(いちぶしじゅう)を報告したあとで...
海野十三 「蠅男」
...当然旦那様の居間に起っているはずの什器の位置変化に気がつかないのだろうか)光枝は...
海野十三 「什器破壊業事件」
...その家(いえ)と総(すべて)の什具(じゅうぐ)とは...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...王の許に立戻り一伍一什を物語らうとするのであつた...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...果して『新俳句』刊行後『新俳句』を開いて見るごとに一年は一年より多くの幼稚と平凡と陳腐とを感ずるに至り今は『新俳句』中の佳什(かじゅう)を求むるに十の一だも得る能はず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...猟師の舎に入って毛氈鉄砲薬鑵(やかん)小刀その他一切の什具を盗み去って諸処に匿すのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...その手荷物中に銀の什器(じゅうき)を入れ窃盗と誣告(ぶこく)す...
南方熊楠 「十二支考」
...さて神体等を社殿へ並べて衆庶に縦覧せしめけるに、合祀を好まぬ狂人あり、あらかじめ合祀行なわるれば必ず合祀社を焼くべしと公言せしが、果たしてその夜、火を社殿に放ち、無数の古神像、古文書、黄金製の幣帛(へいはく)、諸珍宝、什器、社殿と共にことごとく咸陽(かんよう)の一炬(いっきょ)に帰す...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...小物や什器が賣却されてその全部の金を一先づ...
室生犀星 「渚」
...什物(じふもつ)を看むことを乞ふ不許(ゆるさず)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...若し蕉翁の什を以て禅味ありと曰はゞ可也...
山路愛山 「詩人論」
...什器(じゅうき)を見せられて...
吉川英治 「親鸞」
...もし彼が支出を増加するならば、その有効需要はおそらく、建物、什器、またはこれに類する享楽品に向うであろう...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...これらの金属がただ什器や装飾品の製造にのみ用いられるならば...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索