...珍什(ちんじふ)奇器(きき)殆(ほとん)ど人界(じんかい)のものにあらず...
泉鏡太郎 「畫の裡」
...彼の口から物語られた一什始終(いちぶしじゅう)を話した...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...実は斯々(これこれ)と伍什(いちぶしじゅう)を語るに...
関根黙庵 「枯尾花」
...そして一伍一什(いちぶしじゅう)を話して...
田山花袋 「蒲団」
...「私も一伍一什(いちぶしじゅう)のことを話して...
近松秋江 「霜凍る宵」
...国貞の『田舎源氏』はその庭園台什器衣裳の佳麗を尽して...
永井荷風 「江戸芸術論」
...思いきって一伍一什(いちぶしじゅう)を南条にうちあけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...この心中から身投げの一伍一什(いちぶしじゅう)を見て来たように話がはずんで...
中里介山 「大菩薩峠」
...それに非常(ひじやう)な貧乏(びんばふ)から什(どんな)にしても穢(きた)ない物(もの)の間(あひだ)に起臥(きぐわ)せねばならぬので彼(かれ)も野田(のだ)へ行(ゆ)くまではそれをも別段(べつだん)苦(く)にはしなかつたのであるが...
長塚節 「土」
...一伍仔什(いちぶしじふ)を聽いた上で極めようぢやないか」平次はまだからかひ顏ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...へツへツ」「一伍一什(いちぶしじふ)を見て居たのか」「そんなわけぢやありませんがね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何れも金玉の響きを発する秀什である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...さて神体等を社殿へ並べて衆庶に縦覧せしめけるに、合祀を好まぬ狂人あり、あらかじめ合祀行なわるれば必ず合祀社を焼くべしと公言せしが、果たしてその夜、火を社殿に放ち、無数の古神像、古文書、黄金製の幣帛(へいはく)、諸珍宝、什器、社殿と共にことごとく咸陽(かんよう)の一炬(いっきょ)に帰す...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...若し蕉翁の什を以て禅味ありと曰はゞ可也...
山路愛山 「詩人論」
...シャクリ上げシャクリ上げして一伍一什(いちぶしじゅう)を話し出した...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ボーイの手で裂かれたレモンが露を什器の上に満たしている間も...
横光利一 「旅愁」
...書畫什器などが※まつて出たのを...
吉川英治 「折々の記」
...ぜひなく一応恥をしのんで戻ってまいったような次第でございまする」一ぶ一什(しじゅう)を聞くと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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