...人間離れがしてゐて面白いと云へば...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...大阪のに比べて目鼻の線が何処か人間離れがして...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...ひどく人間離れのしてる冷いところとが...
豊島与志雄 「死の前後」
...恋のため頭に満ちてくる夢想のうちの最も純潔で人間離れのした理想的なものを...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...シューベルトの天才は全く人間離れのしたものであった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...身體が人間離れがしてゐるほど輕捷(けいせふ)なことです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...八五郎の口から聽いた以上の人間離れのした美しさがあるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何しろ人間離れのした凄い笑い声だったよ」千種十郎は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...我々は古人の中にさういふ人間離れした決斷のいくつかの實例といくつかの讚美とを見出す...
堀辰雄 「色褪せた書簡箋に」
...人間離れのしてしまった相手と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...昏睡をしている人間というものは大変人間離れがしてみえるそうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...祖父である入道が現在では人間離れのした仙人(せんにん)のような生活をしているということも若い心には悲しかった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人間離れのした心にも非常にうれしく思われて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その話の女性たちも人間離れのした信心くさい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...こんな人間離れのした生活をする者の家などにどうして今までおいでになりますか」こう僧都は言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...すくなくとも東京が日本第一の生存競争場である位の事は万々心得て上京した積りであったが、このアンバイで見るとその生存競争があんまり高潮し過ぎて、人間離れ、神様離れした物凄いインチキ競争の世界にまで進化して来ているようである...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...「ギャアギャアギャア……ギャギャギャギャッ……」と人間離れのした声を立てた...
夢野久作 「オンチ」
...そうしてミドリさん兄妹(きょうだい)を洋行させて頂けるようにする……今みたいな人間離れのしたモノスゴイ芝居ばかりさせられながら...
夢野久作 「二重心臓」
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