...人間離れがしてゐて面白いと云へば...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...人間離れをせぬ限り...
芥川龍之介 「俊寛」
...余計人間離れのした...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...(この若い病後の弟は時々僕には肉体を脱した精神そのもののように見えるのだった)「妙に人間離れをしているかと思えば...
芥川竜之介 「歯車」
...何となく人間離れのした声音(こわね)だ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...それは一種人間離れのした白さだ...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...大阪のに比べて目鼻の線が何処か人間離れがして...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...年じゅう研究室の奥にくすぶって人間離れのした仕事ばかりしているような人間にはそうした効果が存外に著しいかもしれないと思われる...
寺田寅彦 「映画と生理」
...名も白骨という人間離れの地へ追いやって置いたのにかかわらず...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間離れのした冷酷さを湛えて...
中島敦 「牛人」
...シューベルトの天才は全く人間離れのしたものであった...
野村胡堂 「楽聖物語」
...銀灰色の廃墟のところどころに配置されてゐる死体はどうも人間離れのしたポーズで赤くふくれ上つてゐるのです...
原民喜 「書簡」
...まったく人間離れのした恐ろしい奇怪な行為...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「モルグ街の殺人事件」
...「妙に人間離れをしてゐるかと思へば...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...人間離れのしてしまった相手と...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...人間離れがあまりしすぎます」と源氏が言っても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうしてミドリさん兄妹(きょうだい)を洋行させて頂けるようにする……今みたいな人間離れのしたモノスゴイ芝居ばかりさせられながら...
夢野久作 「二重心臓」
...人間離れのした声で上(かみ)は天堂下(しも)は地獄まで引きずりまわされて...
夢野久作 「謡曲黒白談」
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