...せめてはしばらくなりとも人間らしい心になりたいと思って...
有島武郎 「或る女」
...ほんとうの人間らしい心になりたいものです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...」とおだやかに言われて流石の馬鹿も人間らしい心にかえったか...
太宰治 「新釈諸国噺」
...少しでも人間らしい心を持っているなら...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...そんな人間らしい心があるのかなあ」「大有りですとさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし講義を作ったり書物を読んだりする必要があるために肝心(かんじん)の人間らしい心持を人間らしく満足させる事ができなくなってしまったのだ...
夏目漱石 「行人」
...少しも人間らしい心持がしないんで...
夏目漱石 「坑夫」
...角(かど)の取れた同情のある人間らしい心持で相互に所置ができるからだろうと思います...
夏目漱石 「道楽と職業」
...人間らしい心持のない奴だ」「茂吉を晒したのは」「あの悪戯(いたずら)が面白くなったのさ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間らしい心の持主とは思えなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間らしい心の持主とは思へなかつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...更にそれらの波瀾の中から人間らしい心情に到ろうとしている生活の道こそ真実であることを...
宮本百合子 「新しい船出」
...人間らしい心のすべての日本人の声として...
宮本百合子 「鬼畜の言葉」
...ほんとうにそういう人間らしい心にたってつき合ってゆけば...
宮本百合子 「悔なき青春を」
...人間らしい心がしてくるぞ)とばかり飲んで騒ぐことを例としていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...彼は土下座したために老人に対して抱くべき人間らしい心を教わることができたのです...
和辻哲郎 「土下座」
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