...人間が眞正に人間になるにはその人間性を征服してしまはなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...柳の魂が人間になるなどゝいふ不思議なロマンス...
稲垣巖 「父八雲を語る」
...それですつかり道徳上正しい人間になることが出來るんだが...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...ちょっといい人間になるが...
海野十三 「火星兵団」
...お前さんの処へ来られる」「どうして人間になる」「夫婦喧嘩をしている者があって...
田中貢太郎 「ある神主の話」
...生きながら死んだ人間になる覚悟をした者が...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...全く役に立たない人間になる...
寺田寅彦 「柿の種」
...一人前の人間になる階梯(かいてい)として...
夏目漱石 「門」
...若々しさもなくなってグラウンドのトラックを疾走しながら世界記録を破るなんてことの出来ない人間になるのみではなかろうか...
人見絹枝 「世界記録と私」
...吾々は一足飛びにさういふ人間になることは出來ないが...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「受動的抵抗の理論と實行」
...ところがさうしたものが一切なくなつてしまつた人間になると...
北條民雄 「続癩院記録」
...そんな子供らしさを持ち合わせているために不幸な人間になるとしたら...
堀辰雄 「麦藁帽子」
...生存に堪へない人間になる筈であつたが...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...哲學することは眞の人間になることである...
三木清 「哲學はどう學んでゆくか」
...人間になる必要がある...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...眞のえらい人間になるやうにと願ふ...
森林太郎 「混沌」
...これからは軽侮されないような人間になる...
山本周五郎 「めおと蝶」
...「俺のような人間になるな」という事もよく云ったものであるが...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
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