...人間としてあたりまへのものであつたけれど...
種田山頭火 「行乞記」
...人間として浪費は許されない...
種田山頭火 「物を大切にする心」
...けれども彼らが普通の人間として敬太郎の肉眼に現実の刺戟(しげき)を与えない折々には...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...人間として一人のかわいそうな女をこの上残酷に苦しめることはできないから新聞には出さぬ約束をしてきたということとを付け足した...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...ここに同じ人間として...
牧逸馬 「運命のSOS」
...善人として一生を幸福に送ることは人間として大いに意義がある...
牧野富太郎 「植物知識」
...人生の評価をそこで終りにしてしまわないだけには人間として成長もして来ているのではないだろうか...
宮本百合子 「新しい船出」
...戦争の本質そのものの間に、人間として、作家としての良心に、眼をひたとむけて答えるに耐える現実がないことが感得されてきたからであろうと思う...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...怒り人間としてわたくしは...
宮本百合子 「感情の動き」
...人間としての鍛練が足りなかったりすることを自覚したとき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...読む人間が人間としての成長を願っている者なら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その偶然や自然力やそのものの支配の底に人間として情愛をもっている男...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...初めて人間として生れて来たもののように振舞うのですね...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...一五八〇年以前にはプルタルコスの証言によって「人間として最も偉大」な人物と思っていたのだが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間として面白味をもつた人が澤山ゐるにちがひない...
吉川英治 「折々の記」
...一個のただの人間として...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...人間として)更に又...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そして、その屋根の下に父のごとく生涯を終わることが、人間として、どうだかを、考えずにいられない...
吉川英治 「松のや露八」
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