...上の方ではずれて...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...窓は上の方に小さく...
海野十三 「爬虫館事件」
...上の方へひらいていきました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...これらの巖脈よりはさきなる上の方を見れば...
大町桂月 「妙義山の五日」
...「この上の方の鉄輪(かんなわ)温泉から鶴見の方へ出る三間幅の道路も新らしく出来ました...
高浜虚子 「別府温泉」
...ちょうど女工の怪死していた上の方まで往くと...
田中貢太郎 「堀切橋の怪異」
...風上の方の隣の席に盛装を凝らした御婦人が掛けておられましてな...
谷崎潤一郎 「細雪」
...上の方にのぼつていきました...
豊島与志雄 「シロ・クロ物語」
...戸口がついてるぶざまな壁口の上の方は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」そして年上の方に...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...上の方に細長い影がかたまって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...農民も、土方も、メスの刃のような断崖の上に立っていて、上の方の空高く、理想というようなものを眺めようとすれば、眼は眩んで、断崖から落っこちてしまう、とでもいうように、その立った足許と、その足許の周囲の危険さに、心を奪われて、立ち疎(すく)んでいる...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...上の方の路にはよく日があたった...
原民喜 「冬晴れ」
...上の方で手をあげ...
火野葦平 「糞尿譚」
...左手で上の方を突くと見せかけたから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...川上の方を見ると...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...戸の両わきや上の方をウンウンいって掘りくずしたですよ...
三好十郎 「胎内」
...灰色の海藻の破片がスルスルと上の方へ昇って行く...
夢野久作 「怪夢」
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