...人里離れたこの山上にはことに趣が深かった...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...鬼熊のように人里離れた山の中に隠れるか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...多分犯人は人里離れた山奥へでも身を隠す用意をしたのだと思うが...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...それは他でもない相模や紀州の海岸で、人里離れた、眺望のいゝ山を買込んで、自分の別荘地としておくのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...――句意はその淋(さび)しい人里離れた山に行って花見をしていると...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...「そこはとても人里離れた農場かね?」「えい...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...人里離れた山の奥へでもと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...一例として桜狩(さくらがり)美人の腹や減却す人間に鶯(うぐいす)鳴くや山桜人里離れた深山の奥...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...人里離れた乾沢地の低い築堤のそばまで来かかった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...国王を人里離れた所へ運び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...たぶん六ヶ月間ぐらいどこか人里離れた場所に姿を隠し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...この人里離れたる森蔭の小屋に閉ぢ込めて以来...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...こうして人里離れた所に来ていると...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それを人里離れた茨(いばら)だらけの岩山の上に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人里離れた森、林、うち捨てられた汚い草原が湿ったまま起伏もない...
横光利一 「欧洲紀行」
...四この人里離れた山の中の...
蘭郁二郎 「植物人間」
...そしてそうした人里離れた場所であるだけその若者たちの被解放感は他の温泉場に於けるより一層甚だしく...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...宣教師など十八人が大村の山中の人里離れた所で刑の執行を受け...
和辻哲郎 「鎖国」
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