...かつは人道的な態度をとっていたかの...
石川欣一 「比島投降記」
...その人道的な熱と情緒によって多くの読者を引きつけた人である...
伊藤野枝 「転機」
...英も仏も皆当時はその顰(ひそみ)に倣(なら)って同様な非人道的なことを行っていたものであった...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...「その代わり世界の裏側から過労を強いる非人道的な夫に隷属し...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...あらゆる人道的な学問のなかでもっとも堅固で生命のあるのは...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...当然子供の非人道的な入学試験準備を呼び起こさざるを得ない...
戸坂潤 「社会時評」
...そういう非人道的なことをして宜しいものかどうか...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...室生君の見たド氏の人道的な肖像が描かれて居た...
萩原朔太郎 「初めてドストイェフスキイを讀んだ頃」
...處女のやうに純眞なる人道的な特質を有してゐる...
萩原朔太郎 「非論理的性格の悲哀」
...私は実際、正直な所其時、英雄的な、人道的な、一人の禁欲的な青年であった...
葉山嘉樹 「淫賣婦」
...結局のところブレディフ氏はなにひとつ仲間の非人道的な行為を自覚していないなどというのがその例である...
久生十蘭 「海難記」
...愉快な人道的な行為でもあると考えた...
平林初之輔 「犠牲者」
...ヨーロッパ風な教養と中流知識人の人道的な作風を示した...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」
...イタリーのファシズムが芝居がかりの権力遊びからいよいよ非人道的な爪牙を示しはじめたころだった...
宮本百合子 「生きつつある自意識」
...戦がその戦場でやった非人道的なことのほかに...
宮本百合子 「浦和充子の事件に関して」
...そうした時に忍耐をして万人を愛する人道的な心を習得するようにつとめるとか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...学術のためとか人類文化のためとかいう名の下に敢然として非人道的な研究を断行して来たものらしい...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人間の神を求める心とか人道的な良心とかいうものはあとからつけた白粉に過ぎない...
和辻哲郎 「「自然」を深めよ」
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