...この山地は人跡未踏の地以遠、秘境中の秘境と言われている...
...渓谷は大河漲り下つて人跡亦幽なり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...自分は人跡未到の地に入る探檢者と名山靈地を開ける名僧知識の心境に對して大なる崇敬の情を捧げる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...人跡板橋霜』の古句...
大町桂月 「粕壁夜行記」
...まるで人跡絶えた山の中に入ったようなものである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...九百哩(マイル)の重畳たる密林の幾峻嶮を越えたビイサウの町のみであるこの人跡未踏の地に...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...わたくしは東京の附近にこんな人跡の絶えた処があるのかと怪しみながら...
永井荷風 「放水路」
...人跡の絶ゆるということを予想していたこの温泉へ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人跡至らずといわれた伝説は嘘だ……」しかしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...すっかり人跡から離れたと思うころ...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...その高い峯々には人跡未踏の高峯もある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...まことに人跡未踏でござろうか」「だんだん検(しら)べたところによれば...
本庄陸男 「石狩川」
...人跡未踏のこの宏大(こうだい)な原野は...
本庄陸男 「石狩川」
...人跡が絶えています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...弟と二人跡に殘りました...
森鴎外 「高瀬舟」
...しかし……何しろ人跡絶えた山奥の谿谷(けいこく)で...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...今日もなほ地球の表面で人跡未踏の山岳が相當多く殘されてゐる...
吉江喬松 「山岳美觀」
...人跡猶(なほ)未到の地(ち)...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...深山に人跡を探れ...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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