...この山地は人跡未踏の地以遠、秘境中の秘境と言われている...
...たった一人跡に残って...
芥川龍之介 「影」
...元より人跡の絶えた山ですから...
芥川龍之介 「杜子春」
...自分は人跡未到の地に入る探檢者と名山靈地を開ける名僧知識の心境に對して大なる崇敬の情を捧げる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...夷隅(いすみ)は海岸を除いては全郡山地があるが山がすべて浅くて且つ低くて人跡未到というような感じのある処はなさそうだ...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...今日はもう画くのを止してこの人跡たえた神苑をけがさぬほどに又好きな焚火(たきび)をしませう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...人跡到らぬキトウス山の陰から来るのだ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...わが魂は人跡いたらぬ森林と広漠(こうばく)たる草原とに飛ぶ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あたかも人跡を絶した暗黒な山岳のうちにある一筋の黄金脈のごときものであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...古来人跡の未(いま)だ至らなかったところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...人跡至らずといわれた伝説は嘘だ……」しかしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...なまじ人跡の絶えた奥山でないだけ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...人跡(ひとあと)絶えた山道には...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...人跡絶えた島にも見える...
林芙美子 「屋久島紀行」
...夜の暗きに乗じて人跡絶えたる町をドルンバハに向つてずつと先まで歩み行く考に候...
アルツウル・シユニツツレル Arthur Schnitzler 森林太郎訳 「アンドレアス・タアマイエルが遺書」
...人跡絶(た)えたる谷川の岸を行きしに...
柳田国男 「山の人生」
...原始林と人跡の絶えた峡谷の奥を転々し...
山本周五郎 「おばな沢」
...人跡絶えたモノスゴイ山奥に...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...人跡未踏の高原地をさまよい初めました...
夢野久作 「キチガイ地獄」
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