...この山地は人跡未踏の地以遠、秘境中の秘境と言われている...
...堂々たる木々がおいしげる人跡未踏の森林...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「わたくし自身について」
...たった一人跡に残って...
芥川龍之介 「影」
...自分は今驕慢と恐怖と反抗と相錯綜する心を以つて人跡未到の深山大澤にエホバを禮拜する者の心を思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...真に力作して人跡未踏の処女地を立派な沃野長田たらしめたのは坪内君である...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...車は雪明りの人跡杜絶えた街路を矢のように走っていった...
海野十三 「深夜の市長」
...人跡罕なるところ...
高木敏雄 「比較神話学」
...人跡稀(まれ)な深山幽谷へ迷い込んだような気がするのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...全く人跡未踏の魔境であった...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...仁恵なる監督官は余が衷情(ちゅうじょう)を憐(あわれ)んで「クラパム・コンモン」の傍人跡あまり繁(しげ)からざる大道の横手馬乗場へと余を拉(らっ)し去る...
夏目漱石 「自転車日記」
...人跡絶えた島にも見える...
林芙美子 「屋久島紀行」
...弟と二人跡に殘りました...
森林太郎 「高瀬舟」
...北海道には事実上の人跡未踏の地が今日でもあるということだが...
柳田國男 「地名の研究」
...原始林と人跡の絶えた峡谷の奥を転々し...
山本周五郎 「おばな沢」
...しかし……何しろ人跡絶えた山奥の谿谷(けいこく)で...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...人跡未踏の高原地をさまよい初めました...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...彼は人跡絶えた北海道の原始林や処女林の中を...
夢野久作 「白菊」
...人跡猶(なほ)未到の地(ち)...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...が岸辺に見える魚の網は人跡を示している...
和辻哲郎 「鎖国」
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