...この人草木の花を愛(め)づる癖あり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...『このチョコレートは日本薬局方サントニン〇・〇五瓦(グラム)海人草及び石榴(ざくろ)皮を主剤とし外に各種の栄養剤を配合しその相乗作用により』云々(うんぬん)と効能書が印刷してある...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...次に太刀持長柄持傘さしかくる供侍二人草履取(ざうりとり)跡鎗(あとやり)一本...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...乃ち千引石を其黄泉比良坂に引塞(ヒキサ)えて、其石(イワ)を中に置きて、相対立(ムキタタ)して、事戸(コトド)を渡す時に、伊邪那美ノ命申し給わく、愛しき我が那勢の命、かくし給わば、汝の国の人草、一日に千頭絞(チガシラクビ)り殺さなと申し給いき...
高木敏雄 「比較神話学」
...「虞美人草(ぐびじんそう)」はいやになった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...氏の腹中にはその後『朝日新聞』紙上に連載した「虞美人草」の稿案が組み立てられつつあったのであった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...白衣の韓人草野を行くあり...
竹越三叉 「深憂大患」
...先生の「虞美人草(ぐびじんそう)」の中に出て来るヴォラプチュアスな顔のモデルがすなわちこれであるかと思われる...
寺田寅彦 「柿の種」
...三虞美人草(ぐびじんそう)のつぼみははじめうつ向いている...
寺田寅彦 「藤棚の陰から」
...歴史は青人草(あおひとぐさ)の上を唯風の如く吹き過ぎた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...美人草の花輪をつくって頭にのせると...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...漱石の初期の作品――倫敦塔・幻影の盾・虞美人草等――との相違がある...
中島敦 「鏡花氏の文章」
...之(これ)を噛(か)めば齒(は)がこぼれるといはれて居(ゐ)る毒(どく)な仙人草(せんにんさう)が其(そ)の手(て)を幾(いく)らでも延(のば)して思(おも)ひ切(き)つて蟠(わだかま)つた蔓(つる)が白(しろ)い花(はな)を一杯(ぱい)につけて...
長塚節 「土」
...明治座へ第五の「虞美人草」だけ見られると...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
......
前田普羅 「普羅句集」
...三十四○床の間に虞美人草(ぐびじんそう)を二輪活(い)けてその下に石膏(せっこう)の我小臥像(しょうがぞう)と一つの木彫の猫とが置いてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...二人草原にてしばらく遊びしが...
柳田国男 「遠野物語」
...虞美人草虞美人草(ぐびじんさう)の散るままに...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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