...位人臣をきわめたおかたに...
江戸川乱歩 「影男」
...位(くらゐ)人臣を極め...
高山樗牛 「瀧口入道」
...「人臣の節、君の大事に当りては、ただ力の及ぶ所を尽くし、死して而(しこう)して後に已(や)む...
中島敦 「弟子」
...多年兵を動かして人臣辛苦息(や)まざるにこの上北海を攻むるようではとても続かぬ故王を除くべしと同意し...
南方熊楠 「十二支考」
...大きな天才らしい点の現われてくるのを御覧になると人臣にするのが惜しいというお心になるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...親王にしないで人臣の列に入れておいた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人臣の位をきわめるであろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...また源氏が人臣として最高の位置を占めることも言われてあったので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...中将は人臣で少しずつ出世ができるだけの男だが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...位人臣をきわめた貫禄(かんろく)の見える男盛りと見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ずいぶん長く御交渉はなくなっています」「人臣の妻におなりになったからといって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...とにかく一方は人臣の榮を極めたのに...
吉川英治 「折々の記」
...この賊を討つは、人臣の務めたり、また正義の擁護である...
吉川英治 「三国志」
...完(まった)き人臣の道とはいえないが...
吉川英治 「三国志」
...今の彼たるや人臣の栄爵を極め...
吉川英治 「三国志」
...はや人臣の最高をきわめ...
吉川英治 「三国志」
...いわば人臣の栄をきわめてきた子孫なのである...
吉川英治 「私本太平記」
...ここに捜(さぐ)りここに購(あがな)ひ、之(これ)を求めて之を得たり、微(すこ)しく選(えら)むに稗官小説(はいくわんせうせつ)を以てし、実を(ひろ)ひ、疑ひ闕(か)き、皇統を正閏(せいじゆん)し、人臣を是非し、輯(あつ)めて一家の言(げん)を成せり...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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