...それは/\人知れぬ苦労をして居た...
石川啄木 「病院の窓」
...しかし貞淑な夫人の数々の人知れぬ心遣いは...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ずいぶん割の悪い人知れぬ苦心をしたものであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのため人知れぬ苦労をもしたのであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...ある人知れぬ魔力によって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それらの平穏な家の中に人知れぬ悲劇は潜んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人知れぬ情熱とを持った...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...人知れぬ苦闘をつづけてきたので風格に確固としたヴァリュウがつき...
久生十蘭 「三界万霊塔」
...人知れぬ満足を感じているわけで...
久生十蘭 「春雪」
...たいした身振りもせずに帰って行ってしまった日本人……人知れぬところで酸苦をなめ...
久生十蘭 「南極記」
...人知れぬ悦楽(えつらく)のように思われてくるのだった...
堀辰雄 「美しい村」
...さういふ古い日本の女のひとりに人知れぬ思慕を寄せてゐたのは...
堀辰雄 「姨捨記」
...この寺の見るかげもなく貧しくなり果ててしまつた黄楊垣に人知れぬ愛情をば注いでゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...人知れぬ涙が私の眼ににじんでくる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...どこかに必ず人知れぬ多忙さがあるものだが...
横光利一 「旅愁」
...何か人知れぬ魅力があるのかも知れません...
吉川英治 「江戸三国志」
...かれの懺悔心(ざんげしん)が人知れぬ痛みを感じる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...歩くならば月竝(つきなみ)な東海道を歩くよりこの人知れぬ廢道を行つた方がよからうと云ふ兩人の間の相談からではあつたが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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