...しかし貞淑な夫人の数々の人知れぬ心遣いは...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...ずいぶん割の悪い人知れぬ苦心をしたものであった...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのため人知れぬ苦労をもしたのであった...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...それがわかるようにするところに作者の人知れぬ苦心があるのではないか...
寺田寅彦 「映画雑感(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...ある人知れぬ魔力によって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...また彼女の肉体の人知れぬどよめきを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それが人知れぬ氣儘な樂しみでございました」哀れた忠義者は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人知れぬ苦勞を重ねたためか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...じつは子供の人知れぬ努力に対して尊敬と喜びを感ずるよりも...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...その辺に人知れぬいわくがあったのだと思うほかはない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...人知れぬ長い血の歴史がある...
久生十蘭 「だいこん」
...たいした身振りもせずに帰って行ってしまった日本人……人知れぬところで酸苦をなめ...
久生十蘭 「南極記」
...人知れぬよう引き連れて行こうとするのは...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...人知れぬ恋は昼は終日物思いをして...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...二人の間に潜んで来る人知れぬ煩しさのために...
横光利一 「旅愁」
...わけて人知れぬ大望を抱く高氏にすれば...
吉川英治 「私本太平記」
...かれの懺悔心(ざんげしん)が人知れぬ痛みを感じる...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...歩くならば月竝(つきなみ)な東海道を歩くよりこの人知れぬ廢道を行つた方がよからうと云ふ兩人の間の相談からではあつたが...
若山牧水 「樹木とその葉」
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