...人波に飲まれて、友達とはぐれてしまった...
...駅前は人波が多くて、ゆっくり歩けなかった...
...サッカースタジアムに人波が押し寄せ、入場できなかった...
...お祭りの屋台で人波に顔を埋めながら食べるたこ焼きは格別だ...
...映画館は人波を避けて、平日の午前中に行くのがおすすめだ...
...二人の食卓を繞(めぐ)つてゐる人波と菊の花とを見廻したが...
芥川龍之介 「舞踏会」
...池にも劣らない人波を稲妻の下で打たせた事は...
芥川龍之介 「竜」
...すごい人波にもまれながら...
海野十三 「金属人間」
...人波が室の入り口をふさいで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ですから、ほとんど火事場へは寄りつけない、のみならず、火を避けようとして、逃げ出す人波と、荷物とに押されて、空しく押し戻されるよりほかはありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...却って其の足繁き人波が屈強の隠れ蓑と成りまして...
西尾正 「陳情書」
...其處にも新しい人波が寄せて八五郎の十手などを搜す工夫はなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...見世物と輕業と、水茶屋と、そして大道商人と、隙間もなく押し並んだ中に、江戸の有閑人(いうかんじん)と、道草の小僧と、そして田舍から出て來た人達が、浮かれ心と好奇心の動くまゝに、人波を作つて、東から西へ、西から東へと流れるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その時木戸に溢れた人波に隔(へだ)てられて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...散ればまた恐ろしい力で押し返される人波です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...眼の下を通る人波を眺めてゐる...
林芙美子 「瀑布」
...紋日々々には訳もなく銀座へ銀座へと押出して来る物欲しげな人波が...
久生十蘭 「魔都」
...をちこちのあらゆる農村から定期市(ヤールマルカ)を目ざして急ぐ人波で埋まつてゐた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...……テルモピレイの草の露……かくの如き人波の中...
牧野信一 「新興芸術派に就いての雑談」
...改札が始つて人波が前へ進んだ...
横光利一 「悲しみの代價」
...今まで前進していた通路の人波に巻き込まれたまま逆流し始めた...
横光利一 「上海」
...寄り集った人波の呟きからだんだんと判って来た...
横光利一 「上海」
...人波の中に屈(かが)み腰になったまま...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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