...彼は元来人好きのする生徒ではないのに違ひなかつた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...少し藪睨みの氣味なのと片笑靨のあるのとに人好きのする表情があつた...
石川啄木 「札幌」
...少し藪睨みの気味なのと片笑靨(かたゑくぼ)のあるのとに人好きのする表情があつた...
石川啄木 「札幌」
...その目鼻立ちは人好きのするくらいでさえあることが...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...パン店これも素人好きのする商売であって...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...人好きのする人物であり...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...なんと言ったらいいかなあ? 人好きのする才筆じゃあるけれど……が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...どこといってとりたてて目にたつのではないがすべてが尋常に人好きのするほうであった顔になにかいい意味で技巧のかおりのする彫刻的な美しさがそわっている...
中勘助 「妹の死」
...「ちょっと可愛らしい娘(こ)だ」「人好きのする娘だ」といってカラカラと笑い...
中里介山 「大菩薩峠」
...浩さんは人好きのする性質で...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...何んとなく人好きのする中年者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...たとえばチェコ語の radost(よろこび)ないしは rad(「人好きのする」というような意味の形容詞)...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...むしろ人好きのするようなふうであった...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...人好きのするは金持の息子さんに珎(めづ)らしい愛敬...
樋口一葉 「たけくらべ」
...彼の才能と人好きのする性質とは彼女の注意をひき...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...「旦那は人好きのするかただ」コスモはこんなお世辞にこたえることのできない男である...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ちょっと人好きのする愛嬌(あいきょう)のある顔で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...外人に馴れた南は人好きのする笑顔で...
横光利一 「旅愁」
便利!手書き漢字入力検索