...彼は元来人好きのする生徒ではないのに違いなかった...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...しかも特に美しく人好きのする衣裳を着せたにすぎないのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...少し藪睨みの氣味なのと片笑靨のあるのとに人好きのする表情があつた...
石川啄木 「札幌」
...根が人好きのする男で...
石川啄木 「鳥影」
...それに餘り人好きのする風采でもないところへ...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...危そうに取り上げている肥り肉(じし)のちょっと人好きのする年増女が目にうつった...
海野十三 「深夜の市長」
...月見草は人好きのする花では無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...浩さんは人好きのする性質で...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...逞しくはあるが人好きのする風貌と...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...人好きのする柔和な顏だちをしてゐた...
林芙美子 「夜福」
...たとえばチェコ語の radost(よろこび)ないしは rad(「人好きのする」というような意味の形容詞)...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...ヴォーケ夫人の目にあれほど人好きのするこの男が...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...むしろ人好きのするようなふうであった...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...人好きのするは金持の息子さんに珍らしい愛敬...
樋口一葉 「たけくらべ」
...「旦那は人好きのするかただ」コスモはこんなお世辞にこたえることのできない男である...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ちょっと人好きのする愛嬌(あいきょう)のある顔で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...外人に馴れた南は人好きのする笑顔で...
横光利一 「旅愁」
...お気楽で威張ったところが少しもない」問「ではずいぶん人好きのするお人柄としか思えませぬが」答「そうです...
吉川英治 「私本太平記」
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