...三日間人事不省(じんじふせい)なりしより...
芥川龍之介 「馬の脚」
...人事不省(じんじふせい)になつてしまつた...
芥川龍之介 「貝殼」
...皆なかなか落着いているじゃないか」とマートン技師は四人の少年の顔を見わたし「ほらこの前君たちがR瓦斯を吸って人事不省になったね...
海野十三 「火星探険」
...人事不省のままここへかつぎこまれたのですから...
海野十三 「火星兵団」
...人事不省(じんじふせい)の博士と遺留(いりゅう)の鞄(かばん)とを内容物もろとも引取っていったのであった...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...どうわるい」「心臓やその他……機上で人事不省(じんじふせい)になるなんて...
海野十三 「三重宙返りの記」
...人事不省(じんじふせい)におちいっていたのは...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...………今夜突然妻ガ人事不省ニナッタ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...次第ニ人事不省ニナリ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...それが六十ぐらいに達したころに急に卒倒して人事不省に陥るそうである...
寺田寅彦 「鎖骨」
...ノウヒンケツ(狼狽(ろうばい)した妻は脳貧血をかくのごとく書いている)を起し人事不省に陥(おちい)るとあるのに気がついた時...
夏目漱石 「思い出す事など」
...と悔みの言葉を吐くではありませんか? 昨夜人事不省に陥って居た私は...
西尾正 「陳情書」
...人事不省に陥(おちい)りたる後ち...
野中到 「寒中滞岳記」
...五日目から人事不省(ふせい)...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...人事不省に陥(おちい)りて終に起(た)たず...
福田英子 「妾の半生涯」
...降りた人々は悉く数丈下の道路に落ちて人事不省に陥つてゐたのが解つた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...身を替(かわ)す暇もなく本館軒下の敷石に肋骨を打ち付けて人事不省に陥った...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...人事不省となり、横浜十全病院のベッドにて意識つく...
吉川英治 「年譜」
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