...人一倍に苦心をせにゃ人並みの考えが浮かんで来ん...
有島武郎 「親子」
...わたしは人並みはずれて仕事がおそく...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...山林や田地も人並みには持つてゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...娘盛りにはこれでも十人並み以上であったろうと思われる...
田山花袋 「少女病」
...フリート街は窒息しそうなほど赤毛の人並みであふれていて...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...そのころは人並みはずれて小さい腹も大分目に立つようになった...
徳田秋声 「新世帯」
...この曲を聴いたり或いはその解剖をしている間に昔からエロイカに就(つい)て論ぜられて来たこのシムフォニー特有の神秘――換言すれば謎に対して人並みに気になり出して来た次第であります……出鱈目(でたらめ)であるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...道中では人並みの仕事をし...
中里介山 「大菩薩峠」
...はじめて十人並みの少年と言うべきなり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...もうすこし人並みのからだにしてからでなくては...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...学問才知も人並みには立ちまさりたる浜子なれば...
三宅花圃 「藪の鶯」
...人並みの運も持たないように悲観をしていた自分も...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「結婚などという人並みな空想をあの人に持つことはできませんほど弱い気質なのでございます...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...まして人並みなものの影すら見がたい家に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人並みな恋でない恋に苦しむとは自分のことながらも残念であるなどという思いにとらわれていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人並みでない情けない私になったのだもの...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この役人どもがやはり優しい人並みな感情を持っているだろうかとさえ...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...人並みに見えるのはよいが...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索