...九しかし硝子(ガラス)会社の社長のゲエルは人なつこい河童(かっぱ)だったのに違いません...
芥川龍之介 「河童」
...人なつこい笑顔(えがお)をして見せました...
芥川龍之介 「河童」
...調子のいい人なつこいやうな娘だつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...いかにも人なつこい調子で「お兄(にい)さん」と言う...
高見順 「如何なる星の下に」
...急に人なつこい微笑をうかべて...
田畑修一郎 「南方」
...どちらも人なつこい島育ちであったが...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...人なつこいえみをうかべた...
新美南吉 「うた時計」
...こういう醜い大人の争いのために、人なつこい、温順な魂がムザムザ犠牲にされていいものなのでしょうか...
久生十蘭 「キャラコさん」
...やさしい人なつこいあのやうなおつかさまでも...
平出修 「夜烏」
...その絵がどれもこれも妙に人なつこい...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...人なつこい笑いを覗かせながらビラを刷りTは膝の上に「無新」を載せ...
槇村浩 「出征」
...まあお元気でよかった」と出て来た奥さんも子供さんも前と同じに明るく人なつこい先生の書斉に通されると...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...わづか三度しか顏を見ないのに妙な人なつこい氣持を感じた...
室生犀星 「京洛日記」
...その顔を見ると人なつこいらしい赤い鳥は...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...「はい」「お前はほんとに人なつこいね」「なぜですか...
吉川英治 「江戸三国志」
...人なつこい笑い方をした...
吉川英治 「三国志」
...気もねれているし、人なつこい男...
吉川英治 「新書太閤記」
...人なつこい親しみぶかい...
吉川英治 「親鸞」
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