...ファラデーの人となりは極めて単純である...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...旦(あした)に呉客(ごかく)の夫人となり...
芥川龍之介 「娼婦美と冒険」
...本当に罪人となり切る為めには...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...彼等の泰斗と目せらるるクロポトキンの如きも、判官は單に無政府主義者かと御問ひになつたのみで、矢張亂暴者と思召して御出かも知れませんが、彼は露國の伯爵で、今年六十九歳の老人、初め軍人となり、後ち科學を研究し、世界第一流の地質學者で、是まで多くの有益な發見をなし、其他哲學、文學の諸學通ぜざるなしです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...家人からでさえ余り喜ばれなかったのを以てもその人となりを知るべきである...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...旅から帰ると学校の人となり...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...人となりが風流で詩がうまかった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...みずから料理人となりてこれを調理し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...最後に三木清の人となりは何か...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...型と、礼儀を、重んぜざる者に、大人(たいじん)となり、君子となり、達人となり、名人となり、聖域に至るの人ありという例(ためし)を聞かない...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふと件(くだん)の滑稽なる持腐れを発見した第一の人となりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...今ではあの仏御前(ほとけごぜん)も一家族の中の一人となりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...意氣地(いくぢ)のないぼんやりした人となりが覗いてゐる――少くとも私にはさう思へたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...父が遺言執行人となり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...良人も新らしい希望にもえ立って一座の人となりました...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...またぞろ小仏の二更(こう)を暗夜行路の人となりました...
吉川英治 「江戸三国志」
...双方が最後のただ一人となり終るまで...
吉川英治 「江戸三国志」
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