...「いや人でなし奴(め)に...
芥川龍之介 「忠義」
...おぬしに殺されそくなった、人でなしじゃよ...
芥川龍之介 「偸盗」
...人でなし...
芥川龍之介 「偸盗」
...ああ云う人でなしは...
芥川龍之介 「報恩記」
...少なくとも君を人でなしの罪人と責め立てる者はここにいない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...但し社会には人間ばかりでなく一部分は人でなしに数えねばならぬものがいるから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...眼は上(うわ)ずり、口はひきつって、「お、お、おじさん……お前は畜生を、人でなしを、生きたけだものを、家へ連れて来て、葬式をなさるそうだ、わ、わ、わしが不承知だ、わしが不承知だ」二十二この声で、満堂のお通夜の客が、一時に、そちらに眼を集めると、血相を変えて立っている若い男は、これも、この家には一族に当る角之助という江名子村(えなこむら)の山持ちの息子でした...
中里介山 「大菩薩峠」
...人でなしをかばうは人でなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...ルーファスが人でなしと云うだろう...
夏目漱石 「幻影の盾」
...この人でなしに彼女はこんなこと言えるかね...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「保安委員会の人でなしどもは...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...お艶ちゃんはあんな人でなしだし...
正岡容 「寄席」
...考え深い人でなしに面白い人を招く...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「この人でなし」拳で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そういう人でなしを見返してやるがいいわ」そしておよねは袱紗包みをあけ...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...あの人でなしがあたしを枷(かせ)に...
山本周五郎 「ひとでなし」
...――あの人は悪党の人でなしよ...
山本周五郎 「ひとでなし」
...不忠不義の人でなしと...
吉川英治 「新書太閤記」
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