...おぬしに殺されそくなった、人でなしじゃよ...
芥川龍之介 「偸盗」
...この大きな仕事を自分一人でなし遂げた伊能忠敬の功績はまことにすばらしいものであったと云(い)わなければなりますまい...
石原純 「伊能忠敬」
...「人でなしの恋」を書かれて...
海野十三 「人造物語」
...人でなしの大屋五郎めと憤慨していて...
高見順 「如何なる星の下に」
...それは人でなしに猫の大きなようなものであった...
田中貢太郎 「酒友」
...さぞせいせいするでしょうよ! この人でなし! (退場)スミルノーフ あの女...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...一体なんという女だ? (口真似をする)「この人でなし……その銅びかりのしたおでこへ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...正々堂々と彼を人でなし扱いにしている...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...少なくとも君を人でなしの罪人と責め立てる者はここにいない...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「三枚の学生」
...南アフリカ一の人でなしの手中にあるだなんて――その名がキンバリーからヨハネスブルグまでひどく恐れられている男なのです...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...但し社会には人間ばかりでなく一部分は人でなしに数えねばならぬものがいるから...
戸坂潤 「思想としての文学」
...不安がらないような者は人でなしだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...あれば人でなしの国へ行くばかりだ...
夏目漱石 「草枕」
...人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう...
夏目漱石 「草枕」
...人でなしの甥っ子が盗んだのと同じだ」喋りながら目がギラギラ据(す)わっている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...お艶ちゃんはあんな人でなしだし...
正岡容 「寄席」
...この人でなしの女は...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「三枚のヘビの葉」
...「あの人は人でなしです...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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