...人っ子一人いない麦畑はかすかな物音に充ち満ちていた...
芥川龍之介 「寒さ」
...あの雑鬧の巷(ちまた)が人っ子一人いないというほどでもないが...
海野十三 「第四次元の男」
...人っ子一人いないではありませんか...
江戸川乱歩 「算盤が恋を語る話」
...身を切るように寒い朝の町はしいんとしてまだ人っ子一人通ってもいなかった...
橘外男 「生不動」
...タクシイを拾うつもりでその鈴の音を聞きながら月ばかり白々と冴えている人っ子一人通らぬ永田町(ながたちょう)の坂を登っていると私の頭からは...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...この人っ子一人姿を見せぬ淋(さび)しい山の中に...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...人っ子一人通らぬ山ん中へ...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...人っ子一人通らない...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「乞食」
...そっくりこっちに渡さなきゃ――あたりに人っ子一人も居ねえ...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...あたりを見廻しても人っ子一人いない...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...」「通りには誰も?」「人っ子一人...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...四囲には人っ子一人いないけれど...
林芙美子 「新版 放浪記」
...幾度前後をふりむいても人っ子一人通らない...
平山蘆江 「怪談」
...人っ子一人目に入らなかった...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...廊下じゅう人っ子一人姿は見えず...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
...なんしろ昨日から人っ子一人逢わないもんですからね...
三好十郎 「おりき」
...玄関前の大廊下には人っ子一人影を見せていない...
夢野久作 「一足お先に」
...この人っ子一人見えぬ...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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