...人っ子一人通らない往来には...
芥川龍之介 「邪宗門」
...どちらを見ても人っ子一人いませんし...
有島武郎 「僕の帽子のお話」
...真実人っ子一人見えなかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...ただの一度も人っ子一人に行き逢ったこともない寂寥極まるところであった...
橘外男 「逗子物語」
...タクシイを拾うつもりでその鈴の音を聞きながら月ばかり白々と冴えている人っ子一人通らぬ永田町(ながたちょう)の坂を登っていると私の頭からは...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...人っ子一人行き逢(あ)わない淋(さび)しさです...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...人っ子一人行き逢わぬ山の道で...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...暗くはなるし人っ子一人通らないのでひどく淋しかった...
田中貢太郎 「朝倉一五〇」
...人っ子一人いなかった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...あたりを見廻しても人っ子一人いない...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...人夫は皆引揚げてしまった」「えッ」「河原は人っ子一人いない」「どうしたの...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...四囲には人っ子一人いないけれど...
林芙美子 「新版 放浪記」
...幾度前後をふりむいても人っ子一人通らない...
平山蘆江 「怪談」
...うつ向いた眉のあたりには苦痛を堪えるに練らされた様な堅い確かさと淋しさが浮んで居たのを見ると子は何の為にわざわざ今頃になってからお関が人っ子一人居ない洗場へお久美さんを追い遣ったかが明かに見え透いて...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...廊下じゅう人っ子一人姿は見えず...
宮本百合子 「十四日祭の夜」
...こうしてお前さんば捜して歩きゃしねえて! 役場にも村長さはじめ人っ子一人居ねえものを! どうしたらええか...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...人っ子一人見えぬ...
蘭郁二郎 「自殺」
...人っ子一人いない海岸の雑草も...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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